コノテガシワ(側柏)とは
和風や洋風のどちらにも植えられていることが多いコノテガシワの名前は【児の手ガシワ】から葉っぱの形が手の平を垂直に立てている状態に似ているところから名づけられた樹木としてコニファーの中でもゴールドクレストと同じくらい有名で代表的な樹木です。実や花はあまり目立たなく、樹木自体の景観を重視した、コニファー好きに愛される高木の1つです。
- 学名:Platycladus orientalis
- 英名:Chinese Arborvitae
- 科属:ヒノキ科 コノテガシワ属
- タイプ:常緑樹/針葉樹
- 樹形:幹立ち・株立ち
- 樹高:10m~20m
- 開花期: 3月~4月
- 結実期:10月~11月
コノテガシワの特徴
コニファー類の中でも育てやすく、他の種に比べて西日に強く、自宅西側の生垣のにも植えられているコノテガシワは、刈込にも強く剪定にも耐えることができる樹木の一つ。2021年以降は西側に植えられているコニファー類が枯れているのを頻繁に見る中で、この樹木に異変が起きているのはあまり見かけない。
- 生育難易度:育てやすい
- 開花習性:習性利用無し
- 花色:雌花は淡紫緑色、雄花は黄褐色
- 実色:淡灰青色
- 適地:東北から沖縄
- 良く育つところ:日当たり
- 生長スピード:早い
- 害虫:ミノガ、スギドクガ、コガネムシ
- 積雪:普通
- 乾寒風:強い
- 暑さ:やや強い
- 潮風:普通
品種について
- エレガンテシマ
- Thuja occidentalis Elegantissima
- 成長がとても速い。
- オウゴンコノテガシワ
- Thuja orientalis’Semperaurea
- 実はやや黄味を帯びた白色の品種。
- センジュ(千手)
- Thuja orientalis
- コノテガシワほど大きくならない。
コノテガシワの育て方
コノテガシワの育て方について説明していきます。
手を入れなくても変な方向に広がらずまとまった状態で育つコノテガシワ。自然樹形である卵型に近い、樹木の下腹部あたりが膨らんでいる状態で育ちますが、いくつか注意するポイントがあるのでしっかり覚えておきましょう。
まず、コニファー種だけに起こる現象ではないですが、手をいれていない期間が長ければ長いほど、葉っぱや枝が多くなり、幹に近い太陽光が当たらない葉っぱが枯れる現象が起きます。このため強剪定がしにくく、無理に小さくした原因で一気に枯れてしまうことがあります。
コノテガシワの植える場所
日なたよりの場所に植えられることが多く、茂りやすいことから生垣にも使用される。
コノテガシワの肥料
基本的には肥料は与える必要がないくらい育ちやすいが、花や実が好きな方は2月と6月に肥料をあげるのが良いでしょう。
コノテガシワにつく害虫
コノテガシワの害虫は頻繁にみられるのがコガネムシで食害被害が起こる。薬剤による防虫対策も行えるが、基本的な害虫が寄りにくい環境を造ってあげても良い。
植木を元気にする方法
上に書いてある育て方をしてもコノテガシワが元気にならない場合は、庭木の基本的な環境が整っていない可能性があります。詳しいことは違うページに書いていますのでご興味ある方はお読みください。
コノテガシワの樹木の植えつけ(植栽)について
コノテガシワは時期を間違えなければ植栽をしても悪影響が出にくい樹木の一つですが注意点がいくつかありますのでしっかり対策を行ってください。
コノテガシワの植える時期
植付は真冬が過ぎてからの3月から7月、真夏を避けて9月中旬から10月末までにするのが枯れずに済みます。
コノテガシワを植える時の注意点
コノテガシワは苗木などから地面に植えつける場合、1年や2年で思ってもいないほど背が高くなることがある。この際、根を伸ばしにくいコニファー類のデメリットとして倒木、つまり木が倒れてしまうことがある。
コニファー類を植え付ける際は、支柱をしっかり行うことと、伸び具合を見て支柱の取り換えが必要になる。
コノテガシワの材料費
コノテガシワの材料費は木の高さが1メートルまでなら2,000~3,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら3,000~4,000円程度。3メートルまでなら4,000~5,000円程度が目安となります。
植木は季節もので、同じ形のものはありません。お値段の変動が激しいので植えたい方は必ず御見積後のご案内になります。
コノテガシワを植える料金
コノテガシワの植える料金は木の高さが1メートルまでなら10,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら2,0000円程度。3メートルなら30,000円程度が目安となります。
植木を枯らさずに植える方法はコチラ
上に書いてある植え方をしてもナンテンが元気なく枯れてしまうことがあります。基本的な植え方は下の青いボタンを押してお読みください。
コノテガシワの剪定-刈込について
コノテガシワは剪定をしても枯れる可能性が低い樹木の一つです。
目隠しの為やデザイン重視で植えられることが多いコノテガシワは、剪定より刈込のお手入れが行われることが多いです。
コノテガシワの剪定時期
剪定は11月から3月に行いましょう。
コノテガシワの剪定をするときの注意点
枯れ葉が溜まりやすいので枝と枝の間にある枯れ葉は手ですくいあげるようにとってあげます。枯れ葉が残ると木に悪いので注意が必要です。また、刈込をしても切った枝が引っ掛かり、枝がひっかかりやすいので綺麗にとりましょう。また、刈込をし続けると風通しが悪くなると蜂の巣や鳥の巣ができやすく、数年に1度、大きさを変えない枝抜き剪定を行うこともできます。
夏場の剪定や刈込は枯れてしまうことがあるので控えるようにしましょう。
強剪定を行う際は葉を残しつつ剪定をし、段階的に数年かけて小さくすると枯れずに済みます。
コノテガシワの剪定料金
コノテガシワの剪定料金は木の高さが1メートルまでなら2,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら3,000円程度。3メートルなら4,000円程度が目安となります。
コノテガシワの刈込料金
コノテガシワの刈込料金は木の高さが1メートルまでなら1,500円程度。 木の高さが2メートルまでなら2500円程度。3メートルなら3,500円程度が目安となります。
基本的な枯らさずに剪定する方法はコチラ
庭木の基本的な剪定方法と枯らさずに剪定する方法は下記のボタンをクリックしてお読みください。
【まとめ】コノテガシワを適切に育てましょう
コノテガシワを放置しておくとどんどん大きくなってしまいます。放置する期間が長いほど枝が密集しやすく強剪定が行いにくい。間違えた剪定を行うと一気に枯れてしまうので注意が必要です。
自信がない場合は、ご相談ください。一度手頃なサイズに仕立てると、数年お手入れもしやすくなるのでおすすめです。