こんにちは。世田谷区の植木屋、沼山造園の沼山です。
今回はテイカカズラの植え方や育て方、剪定とお手入れについてのまとめについて書いていきます。
テイカカズラとは
テイカカズラは、キョウチクトウ科テイカカズラ属に属するつる性の植物で、白色または淡黄色の花が数個から多数つき、船のスクリューのような形をして香りが良いです。実はサヤに入り、熟すと綿毛のようになっていて風で飛ばされます。
テイカカズラの基本情報は以下の通りです。
- 学名:Lonicera japonica Thunb.
- 英名:Asiatic jasmine
- 科属:キョウチクトウ科テイカカズラ属
- タイプ:つる性/常緑樹
- 樹形:つる性
- 花色:淡黄色
- 開花期: 5~6月
- 結実期:9~10月
テイカカズラの特徴
テイカカズラは、日本を含むアジア地域原産のつる性の植物です。日本では、古くから庭園や生け垣に用いられ、観賞用や薬用にも利用されています。
テイカカズラは、茎がしなやかで伸びやすく、高さや広がりがあるため、生け垣やトレリス(格子状に組まれた支柱)に適しています。葉は楕円形で、緑色から暗緑色で、つやがあります。花は、夏から秋にかけて開花し、白色から淡黄色の花が咲きます。香りが良く、蜜を出すため、蜜蜂や蝶などの昆虫にも愛される植物です。
しかし、テイカカズラは外来種であり、野生化して生態系に悪影響を与えることがあります。そのため、自然環境に与える影響を考慮して、野外での栽培や植え付けは避けるようにしましょう。
テイカカズラの植え方(植栽)
テイカカズラを植え方は次の通りです。
- 植える場所の準備
- 穴を掘る
- 樹木の根を整える
- 水をやる
- ヒモで結ぶ
樹木を植える手順について、詳しく説明します。
植える場所の準備
樹木を植える場所には、テイカカズラが成長しても広がるスペースが必要です。またテイカカズラの根も広いスペースを必要とします。
また、周囲の草や雑草を取り除き、植える場所をきれいにすることが大切です。草や雑草は、樹木に栄養を奪われたり、病気を引き起こす原因になることがあります。
穴を掘る
植えるテイカカズラの根が収まる深さと同じ深さの穴を掘ります。樹木の根が浅いと、力強く育たないので風で倒れたり、水が吸えなくなったりすることがあります。
根を整える
テイカカズラを植える前に、根を整えます。鉢から取り出した場合、根がからみあっていることがあります。からみあった根を慎重に解いて、根が伸びやすいように整えます。根が傷つかないように注意しながら作業を行いましょう。
水をあげる
植えたら、たっぷりと水を与えます。水は、樹木が根を張るために必要です。十分な水を与えることで、しっかりと根を張ることができます。
ヒモで結ぶ
ツル性の場合、何かに巻き付きながら伸びていくため、トレリスや、柵などにヒモで結びましょう。支柱に結ぶときは支柱が倒れやすいのでしっかり地面に刺しましょう。
テイカカズラの植える時の注意点
テイカカズラの元気に育つための植え方は次の5つに気を付けなければいけません。
- 日当たり
- 根に注意
- 土壌改良
- 植える時期
- ヒモで結ぶ
日当たりと風通し
テイカカズラは、日当たりがよく、排水の良い場所が適しています。植え付ける場所を選ぶ際には、日陰にならないよう注意しましょう。また、植え付ける土壌は、栄養豊富で排水の良いものが適しています。
根に注意
テイカカズラは、長い根を持つため、植え付け時には根が伸びやすいように、十分なスペースを確保する必要があります。また、根の部分が空気に触れないように、土をしっかりと固めることも大切です。
土壌改良
テイカカズラは、中性からややアルカリ性の土壌が適しています。pH値は、6.0~7.5が理想的です。
排水の良い土壌が好きです。湿気の多い場所や水はけの悪い場所では、根腐れや病害虫の発生などの問題が起こることがあります。栽培する場所には、排水の良い土壌を用意しましょう。
植える時期
テイカカズラの植え付けは、春か秋が適しています。春に植え付ける場合は、3月から4月頃がよく、秋に植え付ける場合は、10月から11月頃がよいでしょう。
ヒモで結ぶ
テイカカズラはつる性で植えるときは何かにまきつきながら成長していきます。トレリスや柵などにからみついて成長するため、ヒモで結んであげると成長しやすいです。
結ぶときは硬く結ばず、柔らかく結ぶことが重要です。
植木を枯らさずに植える方法はコチラ
基本的な植木を枯らさずに植える方法は下記のボタンより別ページに記載しておりますので気になる方はご覧ください。
テイカカズラの価格
テイカカズラの木は最近高くなってきています。テイカカズラは斑入りや様々なものが売られているますが、基本的に苗木を買うことになりま。
テイカカズラを購入する時の価格(材料費)は3寸ポット1鉢300~500円程度。 3号ポットで3,000~5,000円程度が目安となります。
植木は季節もので、同じ形のものはありません。お値段の変動が激しいので植えたい方は必ず御見積後のご案内になります。
テイカカズラを植える料金
テイカカズラの植える料金は苗で植えることが多いので3寸ポットを10鉢ほどでしたら5千円から1万円ほどになります。
テイカカズラの育て方
テイカカズラの育て方は肥料、水やり、剪定時期に合せた剪定方法など、植えた後でもひと手間がかかせません。
肥料
テイカカズラの肥料は、栄養素をバランスよく含む液体肥料や、有機質の肥料が適しています。
花芽をつけるためには、窒素分が少なめで、カリウム分が多めの肥料を選ぶと良いでしょう。また、肥料に含まれる微量元素が適正な割合で含まれていることも重要です。
液体肥料は、水に溶かして与えることができるため、吸収効率が高く、根元から直接栄養素を補給することができます。また、液体肥料には、必要な栄養素をバランスよく含んだものが多く、使い方も簡単なため、初心者にもおすすめです。
水やり
テイカカズラは、水を好み、乾燥した環境に弱い植物です。そのため、水やりには注意が必要です。
基本的には、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。水をやりすぎると根腐れの原因となるので、土の中が乾いてから水を与えるようにしましょう。
また、夏場や乾燥した季節には、水やりを頻繁に行う必要があります。しかし、冬場や湿度の高い場所では、逆に水をやりすぎないように注意が必要です。特に、冬季の暖房が入った室内では、室温の上昇によって乾燥しがちなので、土の表面が乾いたら水を与えるようにしましょう。
水を与える際には、鉢底に溜まった水をしっかりと排水するようにしてください。また、テイカカズラは水質に敏感なため、軟水や雨水を使用することをおすすめします。水道水を使用する場合は、1日置いてから使用するか、水道水を沸騰させてから冷まして使用することで、塩分を除去することができます。
剪定
テイカカズラは、比較的成長が早く、ツルが伸びやすい植物です。そのため、定期的な剪定が必要です
テイカカズラは繁茂しやすいため、近くの植物を圧迫してしまうことがあります。その場合は、ツルを根元から切り取るか、周囲の植物との距離をとるようにしましょう。
テイカカズラの剪定時期
テイカカズラの剪定時期は、春と秋が適しています。
春の剪定は、植物が冬の間に受けたダメージや、古くなった枝を切り取り、新しい成長を促すために行います。また、ツルが伸びすぎた場合には、適度に切り戻して植物全体のバランスを整えます。春の剪定は、芽吹き前に行うことが望ましいです。
秋の剪定は、新しい成長を切り戻して花芽の形成を促進するために行います。また、枝の密度を調整し、風通しを良くすることで、冬季に備えます。秋の剪定は、晩秋から初冬にかけて行うことが望ましいです。
ただし、テイカカズラは成長が早く、ツルが伸びやすい植物であるため、必要に応じて随時剪定を行うこともできます。ツルが隣の植物に絡まったり、場所を取りすぎたりした場合には、適宜剪定するようにしましょう。
テイカカズラの剪定をするときの注意点
剪定の際には、鋏などの手入れの行き届いた道具を使用し、切り口がきれいになるように注意して行いましょう。また、剪定によって生じた傷口には、樹液が出やすいため、傷口に樹液をつけるか、剪定後に水をやって傷口から流出する樹液を抑えることが必要です。
植木を枯らさずに剪定する方法
庭木の基本的な剪定方法と枯らさずに剪定する方法は下記のボタンをクリックしてお読みください。
テイカカズラの剪定料金
テイカカズラは生垣や壁面を覆っている場合が多いです。一概に言えませんが、テイカカズラの高さが1メートルまでなら3,000円程度。 2メートルまでなら5,000円程度。3メートルなら8,000円程度が目安となります。
【まとめ】テイカカズラの適切な育て方
テイカカズラは、日なたの場所に植え、水はけのよい肥沃な土壌を用意します。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与え、肥料は、春と夏に液体肥料を与えます。また、ツルが伸びすぎた場合には、春と秋に剪定を行いましょう。初心者でも簡単に育てることができるテイカカズラですが、適切な管理を行い、日々の成長を見守りながら栽培することが大切です。
この記事を読んで、ちょっと自分でテイカカズラの植栽や剪定をできそうにないと思われた方は、庭師や植木屋に相談することがおすすめです。
この記事を書いた庭師がいる東京の世田谷区にある沼山造園では、剪定・植栽などのお見積もりを無料で相談することができます。庭木などのお悩みがある方も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。