カクレミノは、日本の山野にも自生している常緑樹で、葉が三つに分かれたユニークな姿が特徴です。名前の由来は、葉の形が“隠れ蓑”に似ていることから。「人目を避けたい場所に植えると良いことがある」なんていう、ちょっとした縁起話もあるんですよ。
和風のお庭や、落ち着いた雰囲気を出したい場所にぴったりで、目立たず、でもしっかり存在感のある木として親しまれています。
カクレミノの特徴

・常緑で一年中緑が楽しめる
・日陰に強く、北側の庭や建物の影にも向いている
・剪定がしやすく、好みの大きさに保ちやすい
・ゆっくりとした成長スピード(高さは2~4m程度に)
カクレミノの植え方
植えつけの時期
カクレミノは**春(3〜4月)か秋(10月ごろ)**が植えどきです。根がしっかり張る前に、暑さや寒さが極端でない季節を選びましょう。
植える場所
・半日陰〜日陰でもOK。むしろ強い日差しが苦手なので、日当たりが悪い場所に向いています。
・湿気がこもらず、水はけの良い土を選ぶのがポイントです。
・生垣や目隠しとして、建物の北側や塀際にもおすすめです。
植え方の手順
- 植える場所に根鉢の2〜3倍の広さの穴を掘ります。
- 掘った土に腐葉土や堆肥を混ぜて土をやわらかくしておきます。
- 苗木の根鉢を軽く崩しながら植穴に入れ、地面と同じ高さになるように調整して植えます。
- 土を戻して、たっぷりと水やりします。
- 苗がぐらつかないように、支柱で支えると安心です。
育て方のポイント
水やり
・植えつけ後1年ほどは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
・根づいたあとは、雨任せでも大丈夫。乾きすぎるようなら夏場に水やりしましょう。
剪定(せんてい)
・大きくなりすぎないように、年に1回ほど剪定して形を整えます。
・剪定は**春先(3月〜4月)**がベストです。
・枝数が少ない場合でも、新芽が出てくるので安心してください。
肥料
・寒い時期を除いた春か秋に、緩効性の肥料を少し与えると元気に育ちます。
・肥料をたくさんあげる必要はなく、控えめで十分です。
カクレミノのある暮らし
日陰を活かしたお庭づくりには、カクレミノのような落ち着いた樹木が欠かせません。派手さはありませんが、しっかりとした葉ぶりと、年中緑を保つ姿は安心感のある存在になります。
和風のお庭だけでなく、モダンな外構や、目隠しのグリーンにもぴったり。成長も穏やかで管理もしやすいので、はじめての常緑樹としてもおすすめです。