こんにちは、世田谷区の庭師、沼山造園の沼山です。

落葉樹についての剪定時期については記事はありましたが常緑樹の剪定時期について何故記事が無いの?と至極当たり前のことを言われ、急いでキーボードを叩いております。

今回はそんな常緑樹の剪定と剪定時期について書いていきます。

目次
  1. 常緑樹とは
    1. 常緑樹の種類
    2. 常緑樹ではない落葉樹について
  2. 剪定とは
  3. 常緑樹の剪定の目的
    1. 樹形を整える目的
    2. 安全確保の目的
    3. 光合成効率を高める目的
    4. 空気循環を促進する目的
    5. 果実や花を増やす目的
  4. 「常緑樹の剪定」真夏と真冬を除く9~5月の時期に剪定したほうが良い理由
    1. 常緑樹を春に剪定する主な4つのメリット
      1. 成長期の前に必要な枝を整えることができます
      2. 側枝を伸ばしやすくなる
      3. 成長を促すことができます
      4. 栄養分の適切の配分
    2. 常緑樹を秋に剪定する主な4つのメリット
      1. 成長後の必要な枝を整えることができます
      2. 落葉をして枝が露出することで、剪定が容易になる
      3. 落葉をして枝や樹木の健康を見つけやすくなる
      4. 積雪に影響する植木の対策
    3. 常緑樹を冬に剪定することの主な6つのメリット
      1. 花や実の調整で毎年楽しめるようになる
      2. 剪定によるダメージがどの時期よりも最小限になる
      3. 剪定後の枯れてしまう確率を下げることができる
      4. 多くの枝や太い幹や枝も剪定できる
      5. 病害虫の侵入を軽減する
      6. 樹木の軽量化
  5. 常緑樹を真夏に剪定しない理由
    1. 夏の剪定方法
  6. 常緑樹を真冬に剪定しない理由
  7. 常緑樹の剪定の注意点
  8. 常緑樹の剪定
    1. 側枝の剪定
    2. 重なり合っている枝の剪定:
    3. 枯れた枝や病気の枝の剪定:
    4. 樹木の高さを調整する
  9. 【まとめ】常緑樹を真夏と真冬を除く9~5月の時期に剪定したほうが良い理由

常緑樹とは

常緑樹とは、一年を通して常に緑葉を保つ樹木のことを指します。冬になっても落葉せず、常に緑色の葉をつけているため、四季を通じて緑の風景を提供してくれます。主に亜熱帯や温帯を中心に分布しており、広葉樹や針葉樹、常緑広葉樹などの種類があります。一般的に、常緑樹は落葉樹に比べて寒さに強く、また、庭木や街路樹、公園の樹木としてもよく使われています。

常緑樹の種類

  • 針葉樹:針状の葉をつける樹木で、クリスマスツリーに使われるモミやトウヒ、スギなどが代表的です。針状の葉は細長く、しなやかで硬いため、冬の寒さに強く、風雪にも耐えることができます。
  • 広葉樹:広い葉をつける樹木で、ヒイラギ、カシ、クスノキやモチなどが代表的です。広葉樹は葉が大きく、独特の形をしていることが多く、季節ごとに葉色が変化するものもあります。
  • ヤシ科植物:熱帯地方に分布する植物で、大型のヤシやシュロ、ヤシ科の常緑低木などが含まれます。幹が太く、葉が大きく、独特の形をしており、観賞用としても人気があります。

以上が、一般的な常緑樹の種類ですが、種類によってはこの分類に含まれないものや、独自の特徴を持つものもあります。

常緑樹ではない落葉樹について

常緑樹ではない落葉樹についてですが、別記事にあげさせて頂いてます。気になる方は下記のボタンよりご覧ください。

剪定とは

剪定は植木の成長や形状を整えるために行われます。正しい剪定をすることで、植物の成長を促進し、綺麗で健康的な植物を育てることができます。この結果、病気や害虫の発生を防止することがきます。

剪定は、植物の種類によって異なる方法で行われます。各種類の植物に最適な剪定方法を知ることが重要です。剪定の時期、成長段階に応じて、剪定方法が変わります。剪定する前に、植物の種類と剪定時期について調べることをお勧めします。

そして、剪定する際の注意点について理解することが重要です。怪我や事故が起こりやすく最近では熱中症などの原因にもなっています。

常緑樹の剪定の目的

常緑樹の剪定には、以下のような目的があります。

  • 樹形を整える目的
  • 安全確保の目的
  • 光合成効率を高める目的
  • 空気循環を促進する目的
  • 果実や花を増やす目的

樹形を整える目的

常緑樹は成長するにつれて、枝や葉が伸びて形が崩れてしまうことがあります。剪定によって、樹形を整えて美しい姿を維持することができます。

安全確保の目的

常緑樹は大きくなると、枝が伸びすぎて周囲の建物や電線、道路に接触することがあります。また、枝や葉が風で折れたり、重みで折れたりすることがあります。これらの危険を防止する安全確保の目的で剪定します。

光合成効率を高める目的

常緑樹の葉は光合成を行い、樹木にとって重要な栄養を作り出す役割を担っています。枝葉が密集している場合、光が十分に葉に届かず、光合成効率が低下します。このようにならないように光合成効率を高める目的で剪定を行います。

空気循環を促進する目的

空気循環を促進する目的 枝葉が密集していると、風通しも悪くなります。剪定によって、空気の循環を促進することができます。これによって、蒸発散効率が高まり、樹木の健康維持につながります。

果実や花を増やす目的

果実や花を増やす目的 果実や花をつける部分に対して、適切な剪定を行うことで、花や果実の量を増やすことができます。

「常緑樹の剪定」真夏と真冬を除く9~5月の時期に剪定したほうが良い理由

基本的に常緑樹の剪定時期は8月の真夏、2月の真冬は厳禁で春・秋・冬・夏の順でお手入れします。

常緑樹の剪定は、一般的には成長期の始まる前か終わりに行われます。この時期は、秋から春の時期になります。具体的には、9~5月頃が適しています。

まず剪定時期について覚えて頂きたいのは真夏と真冬になるべく剪定を行わないということを覚えて頂ければ間違いありません。

ただし、地域や気候によっては、成長期や剪定の時期が異なる場合がありますので、ご自身で行う場合近くの専門家(植木屋や庭師)か、相談しやすい方にご連絡を取ることをおすすめします。また、剪定の方法や程度についても、植物の種類や目的によって異なるため、注意が必要です。

次に真夏、真冬以外の季節ごとの剪定についてご説明します。少し専門的なこともありますがご了承ください。

常緑樹を春に剪定する主な4つのメリット

常緑樹を春に剪定することには、以下のような4つのメリットがあります。

  • 成長期の前に必要な枝を整えることができます
  • 側枝を伸ばしやすくなる
  • 成長を促すことができます。
  • 栄養分の適切の配分

成長期の前に必要な枝を整えることができます

成長期の前に必要な枝を整えることができます。春は、常緑樹の成長が始まる時期であり、新芽や新しい葉が出始めます。この時期に剪定を行うことで、必要な枝を整えることができ、健康な成長を促すことができます。

側枝を伸ばしやすくなる

これは専門的なことになりますが、この時期に剪定を行うと側枝という枝の部分が伸びてきます。

側枝を伸ばすことにより、たくさん剪定をする強剪定の前準備や、ぽっかり空いた樹木の空間を塞ぐ枝を生やすことができます。

※側枝とは、樹木の主幹から分かれた、より細く小さい枝のことを指します。主幹に比べて短く、曲がりくねっていたり、斜めに伸びたりすることがあります。

成長を促すことができます

剪定によって得られる光や風の通り道が、新芽や葉に直接影響するため、成長を促すことができます。また、冬季に剪定する場合、新しい芽が出る前に必要な枝を切り落とすことができますが、新芽や新しい葉に影響を与えることもあります。しかし、春に剪定を行うことで、新しい葉や芽に直接影響を与えることがなく、健康な成長を促すことができます。

栄養分の適切の配分

常緑樹は、春に新芽を出し、夏には葉を大量につけます。この時期に剪定すると、樹木にストレスを与え、成長が遅れることがあります。一方で、春に剪定することで、夏に必要な栄養分が適切に配分され、健康な成長を促すことができます。

以上のような理由から、常緑樹の春の剪定は、成長期の前に必要な枝を整え、健康な成長を促すためにも効果的な方法です。

常緑樹を秋に剪定する主な4つのメリット

常緑樹を秋に剪定することには、以下のような4つのメリットがあります。

  • 成長後の必要な枝を整えることができます
  • 落葉をして枝が露出することで、剪定が容易になる
  • 落葉をして枝や樹木の健康を見つけやすくなる
  • 積雪に影響する植木の対策

成長後の必要な枝を整えることができます

冬期の休眠期に備えて必要な枝を整えることができます。秋は常緑樹の成長が緩やかになる時期であり、新芽の成長も止まっています。この時期に剪定を行うことで、必要な枝を整えることができ、健康な成長を促すことができます。

落葉をして枝が露出することで、剪定が容易になる

葉が散り、枝が露出することで、剪定作業がしやすくなります。また、剪定によって得られる光や風の通り道が、成長のために必要な場所に効率的に届くため、健康な成長を促すことができます。

落葉をして枝や樹木の健康を見つけやすくなる

葉が散ることで、樹木の状態をより明確に確認することができます。枯れた枝や病気に感染した箇所を見つけやすくなり、早期に剪定することで、樹木の健康を維持することができます。

積雪に影響する植木の対策

冬期の風雪に備えて、樹形を整えることができます。冬期に強い風雪が吹く地域では、樹木の枝が折れたり、倒れたりすることがあります。しかし、秋に剪定することで、樹形を整え、風雪に備えることができます。

以上のような理由から、常緑樹の秋の剪定は、成長後の必要な枝を整え、健康な成長を促すためにも効果的な方法です。

常緑樹を冬に剪定することの主な6つのメリット

常緑樹を冬に剪定することには、以下のような6つメリットがあります。

  • 花や実の調整で毎年楽しめるようになる
  • 剪定によるダメージがどの時期よりも最小限になる
  • 剪定後の枯れてしまう確率を下げることができる
  • 多くの枝や太い幹や枝も剪定できる
  • 病害虫の侵入を軽減する
  • 樹木の軽量化

花や実の調整で毎年楽しめるようになる

一部の常緑樹は春や夏に花を咲かせ、秋には実をつけます。、花芽や実の付く箇所を剪定し調整することによって栄養分の分散を行います。全ての栄養分を使わずにいれるため毎年、花や実を楽しむ植木に育てることが可能になります。

剪定によるダメージがどの時期よりも最小限になる

冬には気温が低く、常緑樹の成長や代謝が遅くなります。このため、剪定による傷口から水分や栄養分が失われる量が少なくなり、傷口の回復が促進されます。

また、冬には多くの常緑樹が休眠状態に入っているため、剪定によるストレスが少なくなります。剪定によって枝や葉を切り取ることで、樹木は必要な水分や栄養分を失いますが、休眠状態に入っている常緑樹は、その影響を受けにくく、ダメージを軽減することができます。

剪定後の枯れてしまう確率を下げることができる

剪定によるストレスやダメージが減ることにより、夏場に起こりやすい剪定後に枯れてしまうというようなことが少なくなります。

多くの枝や太い幹や枝も剪定できる

剪定によるストレスやダメージが減るので、より多くの枝や太い幹まで剪定することができます。専門用語では強剪定などと言いますが、これらを行うのに最適な時期になります。

また、冬の強剪定でも枯れてしまう可能性があるので、段階的な強剪定を行う場合もあります。

病害虫の侵入を軽減する

冬には虫や菌の活動が少なくなるため、剪定後の傷口が感染しにくくなります。また、剪定によって排出された枝や葉を、冬の寒さによって速やかに乾燥させることができるため、病原体の発生や繁殖を防止することができます。

樹木の軽量化

落葉樹と比べて、常緑樹は一年中葉をつけているため、葉っぱや枝が多くなり、樹木全体が重くなりがちです。これらが原因で枝折れや倒木といった事故が起きやすくなるので、思い切った剪定そ行うことで樹木全体の軽量化を図ることができます。

以上のような理由から、常緑樹の剪定は、一般的には冬に行われることが多いです。ただし、地域や種類によっては異なる場合があるため、専門家に相談することをおすすめします。

常緑樹を真夏に剪定しない理由

一般的に、常緑樹を夏に剪定することはお勧めできません。夏は常緑樹の成長期であり、剪定によるストレスが樹木の健康に悪影響を与える可能性があります。

また、高温多湿の環境下での剪定は、病気や害虫の感染リスクが高くなります。最悪の場合枯れてしまうことがあります。特定の害虫が夏に発生する樹木もあり、虫の毒などに人がやられてしまうことがあります。

しかし、特定の常緑樹については、夏に軽い剪定を行うことが効果的な場合があります。例えば、柑橘類やブルーベリーのような果樹では、夏に行う軽い剪定が、収穫量を増やしたり、果実の品質を改善するのに役立ちます。

また、都心部や居住地などは隣家やご近所とのお付き合いがあるので夏場に伸びやすい植木を剪定しなければいけないことが多々あります。

特に常緑樹の夏の剪定は、樹木の種類や状態によって異なるため、専門家に相談することをおすすめします。

夏の剪定方法

本当であればは夏場に伸びてしまう枝を想定して、先に切っておく必要がありましたが、先に剪定できない場合、夏に剪定することになります。

この場合は太い枝、太い幹、枝数をなるべく切らないように、植木の幹に近い内側でなく、外側に伸びている枝先を剪定しましょう。

※太い枝というのは木の大きさに寄りますが、直径が8㎝以上のもは太い枝とみなします。

剪定後は樹木が弱るため、水分や栄養分を補充する必要があります。剪定後は十分に水やりすることが重要です。剪定した場所に防虫剤や殺菌剤を塗ることで、感染症の予防につながります。

常緑樹を真冬に剪定しない理由

常緑樹を真冬に剪定することは、主に以下の理由から避けられます。

真冬は寒さが厳しく、剪定によって枝や葉がダメージを受けやすくなります。特に極寒の地域では、剪定によるダメージが樹木の生存に影響を与える可能性があります。

常緑樹は冬季でも光合成を行い、成長しています。しかし、真冬に剪定をすると、剪定された枝の再生が遅れるため、成長が遅れることがあります。

剪定によって枝や葉が過度なダメージを受けた場合、病害虫は少ないものの、侵入経路になることがあります。真冬は、過度なダメージを受けた部位の治癒が遅れる可能性があります。霜が降りそうな日の前後なども注意が必要です。

常緑樹の剪定の注意点

常緑樹の剪定の注意点は上述してきた通り、時期を間違えず過度な剪定をしないことです。

また剪定時はハサミやノコギリといった道具を使うと思いますが、適切で清潔な道具を使い、剪定箇所の田断面など綺麗に切ることで病気の予防になります。

また、常緑樹を切るとき、葉が付いた状態で行うことになります。樹木は皆さまが思っているよりもとても重たいです。本当に重たいです。脚立に乗った状態、塀に登った状態で剪定などをする際は剪定した枝の影響で事故が起きたりしますので安全面に十分な注意が必要になります。

雨の日や、雨が降った次の日などは葉や幹、枝などが水分を豊富に含んでいるため、より重たくなり、危険度が跳ね上がります。本当に常緑樹を剪定するときは注意してください。

常緑樹の剪定

常緑樹の剪定には、以下のような4つ具体的な方法があります。

  • 側枝の剪定
  • 重なり合っている枝の剪定
  • 枯れた枝や病気の枝の剪定
  • 樹木の高さを調整する

側枝の剪定

樹木の中央部分にある枝を取り除くことで、日光を当てることができ、健康な成長を促すことができます。また、樹木の形を整えるために、長すぎる側枝を適切な位置で切り取ることも重要です。

重なり合っている枝の剪定:

重なり合っている枝を取り除くことで、風通しが良くなり、病気や害虫の予防につながります。この剪定を行うことで倒木を起こさないようにできます。

枯れた枝や病気の枝の剪定:

枯れた枝や病気の枝を取り除くことで、樹木の健康状態を保ち、病気の蔓延を防ぐことができます。

樹木の高さを調整する

樹木の高さを調整することで、周囲の景観に合わせた形に整えることができます。また、思ってもいなかった大きさになった木を小さくすることも可能です。

実際のゴールドクレスト高さ調整を行った剪定事例はコチラ

これらの方法を組み合わせて、健康な常緑樹を育成することができます。ただし、樹木の種類や環境によって異なるため、専門家に相談することも必要です。

【まとめ】常緑樹を真夏と真冬を除く9~5月の時期に剪定したほうが良い理由

常緑樹を真夏と真冬を除く9~5月の間に剪定することには、多くのメリットがあります。例えば、樹木の健康を保ち、美しい景観を作り出すことができます。また、安全性を確保することもできます。

しかし、剪定によってストレスが生じる場合や、成長が乱れる場合があることや、剪定にかかる時間や費用がかかることなど、デメリットもあります。そのため、剪定を行う際には、適切な方法やタイミングを選ぶことが重要です。

また、自分で剪定を行う場合には、専門的な知識や技術を身につけることが必要です。剪定によって、美しい景観と健康な常緑樹を維持することができるよう、慎重な判断を行いましょう。

基本的な庭木の育成において必要なことは下記のボタンの「元気な庭木になる3つの育て方と誤解されやすい2つの育成方法」に書いてありますのでお時間のある方は読んでみてください。

この記事を読んで、自分で常緑樹の剪定をできそうにないと思われた方は、植木屋や庭師に相談することがおすすめです。

この記事を書いた植木屋の世田谷区にある沼山造園では、剪定・植栽などのお見積もりを無料で相談することができます。庭木などのお悩みがある方も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

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