電線に樹木の枝が絡み付いていませんか?ご自宅の周りには必ずといって良いほど電線がはりめぐらされています。中にはネットの配線や電線、様々なケーブルがありますが、庭木の枝は入り乱れ、電線や建物に関係なく伸びていきます。

こんな伸びすぎた庭木ついて今回は書いていきます。

高さ4m以上の庭木が電線に触れていませんか?

今回は実際に枝を巻き込んで伸びていたレッドロビンのお手入れのご依頼時にあったできごとを含めて書いていきます。やはり実際に現場に直面すると怖いものがありました。

枝や幹は周囲に関係なく大きくなる

樹木というのは最初は本当に小さく可愛らしく、時間が経過するごとに大きくなり、立派に育っていくものですが、基本的に人が思っているより大きくなるものです。

樹木がどれくらい大きくなるのかは「僅か3年、庭木が大きくなってしまった庭木のお手入れ」に書いていますが、今日は枝や幹も太くなっていくことを理解していただいて、自宅の周囲にどういった影響を及ぼすか知って頂ければと思います。

太い幹や枝は塀やフェンスにも影響がでるんですが、特に今回は電線について認知してもらえたらと思います。

幹や枝は太くなる

樹木は背が大きくなるとともに幹や枝も大きくなります。伸びるというよりは太くなります。一つ一つの枝が絡み合い、ぶつかっている枝同士は皮が傷つき剥がれたりもします。

樹木の種類によりますが腕ぐらいの太さだった幹は人間のウエストぐらいまで簡単に太くなり数十年経つと直径で50cmほどにもなります。

枝も同様で幹が太くなると体重を支えることができるので太くなります。

樹木は風で揺れる

壁やフェンスと違い、樹木の幹や枝は風が吹くとしなり、折れないように揺れています。

この影響で、数センチほどの距離にあるものに幹が擦れます。枝はもっと揺れるので10cmほどの近場にあるものは擦れることになるでしょう。

電線に触れている幹や枝はどうなるか?

電線に幹や枝がたびたび触れると次の3通りのことがが考えれます。

  • 樹木が枝に触れて漏電や停電が起きる
  • 火災が起きる
  • 感電

一つ一つご説明致します。

樹木が枝に触れて漏電や停電が起きる

長い時間、樹木の枝や幹のようなでこぼこしたものが電線に触れ、風などで擦れると電線がすりへって切れてしまうことがあります。この時に漏電や停電が起きます。

火災が起きる

漏電が起きると高電圧が流れるので触れている樹木が燃えたりします。

樹木の周りも焼ける

庭木が電線に触れると漏電などの心配ももちろんですが、木自体も燃えてしまいその火が広がると周りのものも焼けてしまいます。

感電

漏電しているので電線に繋がっているものを触ると感電し、大怪我や最悪の場合、死に至ります。

火災が起きてるときに水をかけるのもご法度です。感電します。

樹木も電線も被害がないようにするお手入れ方法とは?

上述したような被害に合わないためにするためには、庭木のお手入れの方法を考えなければいけません。沼山造園がご提案できるのは以下の3通りです。

  1. お手入れの回数を増やす
  2. 通常より幹に寄せて枝を切る
  3. 庭木自体の高さを低くする

一つ一つ説明致します。

お手入れ(剪定)の回数を増やす

庭木は生きているのでどんどん伸びていきます。電線に近づく前にお手入れをしてあげます。

お手入れの回数を増やすと伸びれなくなった樹木はこれに慣れ通常より伸びなくなってきます。

電線より通常より離すお手入れ方法にする

お手入れが何度も大変な方は枝を通常より短く切るようにします。

電線ぎりぎりですと、切った箇所からまたすぐに伸びてしまうので電線より離しましょう。

庭木自体の高さを低くする

庭木の高さを下げることにより電線に接触するリスクを軽減します。

費用は通常よりかかりますが、切れば切る程お手入れの頻度も減っていきます。

ですが、これには注意点があります。庭木自体を低くできないことがあります。

理由としては

  • 時期が悪い
  • 木が弱っている

等々があげられます。

どちらも強制的に切ると木が弱くなり、衰弱した樹木には害虫が住みやすくなるのでより悪化することがあります。

庭木の害虫に関しては「都内のお客様から聞く「庭木に付く害虫」による被害の3つの特徴と、害虫を見つける6つの手順」に被害の特徴と害虫を見つける手順が書いています。

最悪の場合、弱った庭木は枯れてしまいますのでばっさり切るようなお手入れをする前に、お願いする植木屋さんにきちんと相談しましょう。

段階なお手入れや樹木の保護の仕方をご提案してくれるかもしれません。

また、伐採という木を無くしてしまう手段もあり、この「毎年剪定に1本2万円ほどかかっていた金木犀を根元から伐採」は電線とは関係ありませんが、実際に伐採をした作業事例になります。どのように伐採するのか興味がある方は画像や動画があがっていますのでご覧ください。

実際の電線を巻き込んでいる庭木のお手入れ作業

レッドロビンという新芽が赤くなる、成長が早い庭木のお手入れのご相談があり、現地に向かったところ既に枝が電線を巻き込んで伸びていました。

樹木の中央部に手前から奥に向かって電線がはしっていて、危ない状況でした。

下の動画は実際にお手入れした作業です。セキュリティー強化のため、動画視聴の際はクリックやタップをすると動画を読み込むようになっていますので、お手数ですが2度クリックやタップをお願い致します。

今回は刈込という作業のご依頼でしたので、電線から40cmほど下げるだけに収まってしまいました。

動画を見て頂ければお分かりいただけますが、木が揺れるたびに電線も揺れているのがわかると思います。完全に枝と常に接触していた状態でした。

電線による事故を無くすために、次のお手入れは切り戻し剪定というお手入れ方法で、もっと背丈を下げていきましょうという方向でお話をしましたが、ご依頼主さんも今までやったことのない、お手入れ方法だと不安みたいでしたので、画像や動画を見て頂き、ご説明したうえで納得いただけました。

切り戻し剪定とは

切り戻し剪定とは樹形を一回り小さくするときのお手入れ方法です。枯れたりするわけでなく、綺麗にお手入れすると良い透け具合で後のお手入れもだいぶしやすくなり、刈込でも剪定でも対応できるようになります。

刈込のお手入れの難点

刈込のお手入れは何度も作業をするうちに枝が太くなっていきます。ご自身でお手入れしている方ならわかるかと思いますが、刈込バサミやトリマーを使っていても、ガッっと太い枝に鋏が引っ掛かる経験をしたことがある人がほとんどだと思います。

こうなると、ご自身でお手入れをする方は太い枝を切ることになるんですが、如何せん大変なので徐々に庭木が大きくなりがちです。また、背はどんどん大きくなるので、やりなれていないお手入れですから、上の方はどんどん手が付けれなくなり、下の方ばかり切って上部の方が膨らんできがちです。

このような積み重ねで庭木が大きくなっていきます。

今現在、樹木が原因で漏電等の被害にあってしまってる場合

被害にあってる方はお急ぎでご対応したいと思いますので以下の2通りだけご紹介します。

  1. 電力会社に電話する
  2. 緊急で動いてくれる植木屋さんに連絡する

何故2通りあるかお話します。

電力会社に電話する

植木屋さんが火災や漏電、高圧線の枝や、幹の処理をする場合、2次被害で対応した人が事故にあうことがあります。

一番的確に作業できるのは電力会社の人で間違いありません。

ですが、植木の格好や枯れてしまうことなどは関係なくばっさり切られてしまいます。このことだけがデメリットと言えるでしょう。

電力会社の検索方法は

自分の住んでいる地域の名前 電力会社

と、検索するとでてきます。

緊急で動いてくれる植木屋さんに連絡する

上述した通り、漏電などでは植木屋さんは対応してくれないことがあります。枝が引っ掛かっているくらいでしたら大丈夫ですが電線の中身がむき出しになっていると結局電力会社を呼ぶことになるかもしれません。

ですが、植木屋さんが対応できた場合はその後の植木のことも考えて対応してくれるでしょう。

植木屋さんの知り合いがいなければ

植木屋さんの検索方法は世田谷区、目黒区、大田区などでこのような状態にあれば、沼山造園がご相談にものれますが

自分の住んでいる地域の名前 植木屋

と、検索するとでてきます。

一番いい対応方法

これ以上事故も起こさず植木もきちんと処理したい場合は両方の会社を読んで電線ぎりぎりまで電力会社の人に対応してもらい、そのあとを植木屋さんにやってもらえるように交渉するのが一番いいでしょう。

ですが、この時点で他のご自宅の電気にも相当影響があるでしょうから、なるべく早めに終わることがこれ以上他人に迷惑をかけずにすみます。

どちらにせよ大人数で対処しなければいけない作業になることは間違いありません。

まとめ

大きい庭木は電線なども関係なく成長していき、事故を起こしてしまうことがある。様々な事故があり、どれも危険で庭木も電線にも多大な重症を負う。対策は日々のお手入れによってできるが、事故にあった場合は電力会社や植木屋さんが大人数で対処することになる。