こんにちは沼山造園の沼山です。
本日は世田谷内のお客様から強風の後日にご連絡がありました、お電話を受け、家の玄関の方にオリーブが倒れてしまって立て直せますか?という内容でした。
結論からいいますと倒れたオリーブは元に戻して生かすこともできます。
ということで、本日は倒れてしまったオリーブの木を立て直し、復旧してきた時の作業事例のご紹介になります。実際に行ってみると完全に倒れたわけではなく傾いてしまったという状態でした。
オリーブとは
オリーブの木はモクセイ科オリーブ属のオリーブオイルに使われる実が生る木で洋風や欧風のご自宅に植えられ、人気の高い植木になります。健康に配慮した食生活においても重要な役割を果たしています。
オリーブの木は、樹高10メートル、ご自宅でいうと3~4階建てぐらいに成長することがありますが、オリーブの根は比較的成長が遅いため今回題材にあがっている倒木が起きやすいです。
オリーブが倒れたらどうなるのか
では、実際に倒れやすいオリーブが強風や大雨の影響で倒れた場合どうなってしまうのかご説明します。
季節によって異なりますが放置しておくと樹木の中の水分を使い果たし、やがて枯れます。樹木は根から水を吸い上げているので土壌内にきちんと根が張ることができないからです。
オリーブが倒れた時の対処法は2つあります。
それは立て直して元に戻す方法と根元からばっさり切ってなくしてしまうことです。
倒れたオリーブを根元から切ってしまう方法
倒れたオリーブは根元から切ってしまうことができます。いわゆる伐採作業になります。
安全に作業を行い、無くしてしまうことができます。
倒れたオリーブを元に戻す方法
もう一つの方法が今回題材にあがっている倒れたオリーブを立て直し元に戻す方法です。倒木復旧といわれています。
どうしてこのようなことが可能なのかというと、オリーブの中に水が残っていて消費しておらず、根の損傷が激しくないか状況を見ると、立て直しても水分を吸い上げて生き延びることができるかわかるからです。
植木屋や庭師は木を移動する移植という作業を行えるプロの方がいます。移植の際は根をいじり、植木が完全に土からでてしまいます。この瞬間は倒木とは状況が違いますが、比較的近い環境になっているといえます。ですので移植ができる植木屋や庭師は倒木復旧も可能です。
また、この倒木復旧はオリーブ内の水がなくなってしまうとできないので早急な対処が必要になります。
倒木したオリーブの復旧施工前後
オリーブの倒木を回復の施工前の写真が下の画像になります。
オリーブは剪定をしないと葉の量が多くなり、木自体が重くなってしまいます。この際に強風や雨が重なると倒木が起こりやすいです。
オリーブの倒木を回復の施工後の写真が下の画像になります。
斜めになっていたオリーブが真っすぐ立ました。
倒木したオリーブを復旧するとどうなるのか
倒木したオリーブの復旧が成功すればオリーブは枯れずにすみます。そのオリーブよって違いますが、数年経つと元気になり、実を付け綺麗な庭木に育っていきます。
倒木したオリーブの復旧をするための実際の作業手順
倒木したオリーブの復旧方法は次の通りです。
- 2次被害と周囲の安全の確認
- オリーブの剪定
- 根元の周りの穴掘り
- ちぎれた根の整形
- 倒木したオリーブを立て直す
- 掘った穴に土を入れる
- 土を踏み固める
- 支柱の設置
2次被害と周囲の安全の確認
倒木は非常に危険なものです。
まず倒木が起きると放置すれば木が枯れてしまいます。
他にも木が倒れる際にどこかにひっかかり、何かの拍子に倒れたり、回転をしたりして周りに2次被害が起こる可能性があります。安全確保や木を延命する場合も緊急を要する作業になります。
オリーブの剪定
倒木をすると根がいくつも千切れ樹木自体はかなりの負担がかかります。千切れた根と葉っぱは繋がっているので剪定を行わないと葉の一部が枯れてしまい、オリーブ自体が元気がなくなってしまいます。ですので必要な水分量を調整するため剪定をする必要があります。
また枝が減らない木が重いままで木を起こせないことがあるので倒木のさいは剪定は必須な作業になります。
根元の周りの穴掘り
倒木すると根が隆起して土から露出してしまいます。根は元々土の中にあるので、根元周りを掘りもとに戻す必要があります。
傾いた木の周りの穴を掘る際も木が倒れる原因になります。木の動く方向を考え、倒れないように仮の支柱をして2次被害を防ぎながら穴を掘っていきます。
ちぎれた根の整形
千切れた根はハサミで切ったような綺麗な断面をしているわけでなく、ボサボサになってしまいます。元に戻した際に新しい根が生えてきやすいようにハサミやノコギリ切り整形する必要があります。
倒木したオリーブを復旧
剪定をし、穴を掘り、根を整形し終わった後は、ようやくオリーブを立て直せます。今回はロープを使い
引き込み立て直しました。
木が重い場合はトラックの荷物を固定するラッシングベルト、ユニック車を使い立て直すこともあります。
掘った穴に土を入れる
立て直した後は掘った穴にまんべんなく土を入れていきます。
土を踏み固める
土をいれていくとふわふわな状態になっているので適度に踏み固めていきます。踏み固めすぎると根が成長しにくいので適度が重要です。
支柱の設置
木を立て直した後は根を整形したりふわふわな土の状態になっているはずなので木を支える支柱が必要です。木の大きさによって支柱の方法や本数を変える必要があります。
水あげる
最後に水不足になっているはずなので水をあげます。
この際も土壌が緩くなるのでゆっくりとあげていきます。
倒木したオリーブの復旧するために使用した道具や機材
倒木したオリーブの復旧するために使用した道具や材料は次の通りです。
- 軽トラック(剪定した枝を載せる)
- ハサミ
- ノコギリ
- 脚立
- 支柱(竹)
- 木と支柱を結ぶヒモ
- 掃除道具
- ホース
- 土
倒木したオリーブの復旧の施工時期
この倒木したオリーブの復旧の施工時期は9月に行いました。
倒木が起きると樹木が土から水を吸えなくなります。夏場は人間と同じで樹木もたくさんのお水を必要とするので7月から10月くらいまでの期間に倒木した際は元に戻したい場合は早急な施工は必要になります。
また他の時期でも同様に樹木内にある水を消費すると枯れてしまうのでなるべく早急な対応が必要になります。
倒木したオリーブの復旧料金
世田谷で行った高さ4.0m、枝幅1.5mの倒木したオリーブの復旧料金。
- オリーブの復旧料金は22,500円(税込)
- 剪定枝と根の処分費ミ4,400円(税込)
- 支柱材料費3,300円(税込)
- 土代3,300円(税込)
合計33,500円になりました。
お客様の声
復旧したお客様よりお声を頂いております。
綺麗に仕上げてくださり、ありがとうございます。そして、早急に対応してくださりありがとうございます。
あと、別件ですが、うちのお隣の方も、木の剪定をしてくれる造園さんを探しています。沼山造園さんとてもよかったとお伝えしたところ、お願いしたいそうです。近々可能でしょうか??
世田谷区のお客様より
以上のようにお声を頂きました。
また他のお客様も紹介して頂いて大変ありがとうございます。
【まとめ】オリーブの倒木復旧について
オリーブは根が成長が遅く倒木しやすい。倒木した木は早急な対応ができれば復旧し数年かけて元に戻すことができ、元気になり実をつけることもできます。
この記事を読んで、ちょっと自分でオリーブの復旧ができそうにないと思われた方は、庭師に相談することがおすすめです。
この記事を書いた庭師がいる東京の世田谷区にある沼山造園では、剪定・植栽、倒木の復旧などお見積もりを無料で相談することができます。庭木などのお悩みがある方も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。