こんにちは。世田谷の植木屋、沼山造園の沼山です。
今回ゴールドクレストの植え方や育て方、剪定とお手入れについてのまとめについて書いていきます。
ゴールドクレストとは
コニファーの「ゴールドクレスト(Goldcrest)」は、常緑性の高木で、元は北アメリカ大陸のカリフォルニア海岸に生育するモントレーイトスギが原種で、イギリスやアイルランドで品種改良されたのがゴールドクレストです。
葉の色が黄金色で鮮やかな緑色のラインが入っているのが特徴です。成長すると球形や円錐形の樹形になり、香りが強いため、観賞用だけでなく、ハーブティーなどにも利用されています。日当たりがよく風通しの良い場所を好むため、管理には注意が必要です。
ゴールドクレストの基本情報は以下の通りです。
- 学名:Cupressus macrocarpa ‘Goldcrest’
- 英名:Monterey cypress Goldcrest
- 科属:ヒノキ科イトスギ属
- タイプ:高木/常緑樹
- 樹形:幹立ち
- 樹高:5~20m
- 開花期: 4~5月
- 結実期:6~10月
注意点としては、ゴールドクレストは、寒冷地に生育することが多いため、暑い地域では適切な環境を確保する必要があることや、アブラムシやハダニといった害虫に注意が必要であることが挙げられます。
ゴールドクレストの特徴
ゴールドクレストの特徴は、その美しい黄金色の葉です。この植物の葉は、特に春と秋の季節に黄金色がより一層際立ちます。また、コニファーの中でも小型で、成長すると幅が広くなる樹形をしていることも特徴の一つです。
ゴールドクレストは、鉢植えや庭木として使われることが多く、その黄金色の葉は、緑色の植物が多い庭にアクセントを加えたり、インテリアのポイントとしても植えられます。コニファーは、乾燥に弱く、風通しの良い場所で水やりをしっかり行うことが重要です。比較的冷涼な気候に適しており、暑い地域では育ちにくいことがあります。
ゴールドクレストは、比較的手入れが簡単で、剪定をすることで健康的に育てることができます。また、その美しい色合いを維持するために、日光に当て過ぎないようにすることも重要です。
ゴールドクレストの葉
葉は針状で、深緑色から黄金色まで変化することがあります。成長するにつれ、密に茂り、球形の形状をしているのが特徴的です。また、葉は非常に小さく、直径1cmほどの球形の塊になっているため、樹木全体には多数の葉がついていることになります。これにより、ゴールドクレストは密集した茂みのように見え、目隠し効果もあります。
ゴールドクレストの花
ゴールドクレストの花は葉の間から緑色の小さな花が咲くこともありますが、目立たないため、観賞の対象にはなりません。
ゴールドクレストの実
コニファーのゴールドクレストには、小さな球形の実が付きます。これは赤みを帯びた茶色で、直径は約1センチ程度です。実は成熟すると、破裂して種子を散布します。ただし、ゴールドクレストは針葉樹であるため、実を目的に栽培することはあまりありません。主に観賞用として栽培され、その鮮やかな黄金色の葉や強い香りが楽しまれます。
ゴールドクレストの植え方(植栽)
ゴールドクレストの植え方は次の通りです。
- 植える場所の確認
- 穴を掘る
- 根はなるべく触らない
- 水をやる
- 支柱を立てる
- マルチング
ゴールドクレストを植える手順について、詳しく説明します。
ゴールドクレストを植える場所の確認
ゴールドクレストを植える場所は、日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。また、乾燥に弱いため、適度な水やりと湿度のある環境が必要です。比較的冷涼な気候に適しており、暑い地域では育ちにくいことがあるため、育てる地域の気候に合わせて適切な場所を選びましょう。
穴を掘る
植えるゴールドクレストの根が収まる深さと同じ深さの穴を掘ります。樹木の根が浅いと、風で倒れたり、水が十分に吸収できなくなったりすることがあります。穴の直径は、根が広がる大きさに合わせて適切に決めます。
根は触らない
ゴールドクレストの根は植える前になるべく触らないようにしましょう。根がくずれたりすると枝葉に影響がでやすく一気に枯れてしまうことがあります。
水をあげる
植えたら、たっぷりと水を与えます。十分な水を与えることで、しっかりと根を張ることができます。
支柱を立てる
1m以上のゴールドクレストの場合、支柱を立てる必要があります。支柱は、樹木が風で倒れたり、倒木になったりしないようにするためのものです。支柱を立てる際には、樹木に傷をつけないように注意してください。
ゴールドクレストの植える時の注意点
ゴールドクレストが元気に育つための植え方は次の2つを気を付けなければいけません。
- 土壌改良
- 植える時期
土壌改良
ゴールドクレストは、水はけの良い土壌を好みます。植える場所の土壌が適切でない場合は、砂や腐葉土を混ぜて改良しましょう。また、肥料を極少量混ぜ込んでおくと、栄養をしっかりと吸収して健康的に育ちます。
植える時期
ゴールドクレストは通常、春か秋に植えるのが最適です。春に植える場合は、凍結の危険がなくなり、地面が十分に温まった後に植えるようにしてください。秋に植える場合は、植物が冬に備えて根を張ることができるように、初霜が降りる前に植えることが重要です。ただし、地域や気候によって適した植え付け時期は異なる場合がありますので、地元の園芸店や専門家に相談することをお勧めします。
植木を枯らさずに植える方法はコチラ
基本的な植木を枯らさずに植える方法は下記のボタンより別ページに記載しておりますので気になる方はご覧ください。
ゴールドクレストの価格
ゴールドクレストは意外と安価なものから高価なものまで幅広いです。
ゴールドクレストの価格(販売価格)は木の高さが1メートルまでなら3,000~20,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら20,000~40,000円程度。3メートルまでなら40,000~60,000円程度が目安となります。
植木は季節もので、同じ形のものはありません。お値段の変動が激しいので植えたい方は必ず御見積後のご案内になります。
ゴールドクレストを植える料金
ゴールドクレストの植える料金は木の高さが1メートルまでなら10,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら2,0000円程度。3メートルなら30,000円程度が目安となります。
ゴールドクレストの育て方
ゴールドクレストの育て方は剪定、肥料、水やり方法を変えるなど、知識が必要です。
なぜならばゴールドクレストのようなコニファーは、しっかりとした根を張らなければ、倒木になることが多いからです。しっかりと水やりや肥料を行うことで根をはり、剪定で強風や積雪の抵抗を受けにくくなります。
剪定
ゴールドクレストは、成長が早いため、定期的な剪定が必要です。以下は、ゴールドクレストの剪定方法です。
- 剪定の方法:ゴールドクレストの剪定は、枝先を少し切り取る程度に行います。古くなった枝や傷んだ葉は、根元から切り取ります。また、樹形を整えるために、側枝を切り詰めます。
- 剪定の道具:ゴールドクレストを剪定する際には、鋏やハサミを使います。軽く、綺麗な切り口ができるものを選びましょう。
- 剪定の注意点:ゴールドクレストは、新しい葉を早く出すために、剪定を行うときは大胆に行っても問題ありません。ただし、ノコギリを使う過度なやりすぎは、成長を抑制したり、枯死させたりすることがあるため、適度な剪定を心掛けます。
上記のポイントを参考に、ゴールドクレストの剪定を行いましょう。定期的な剪定は、美しい樹形を維持するために欠かせない作業です。
刈込
ゴールドクレストの刈込を行うときは成長期である春から初夏にかけての成長が旺盛な時期に刈り込むと良いでしょう。冬に刈り込むと、枝が折れたり、凍結したりする可能性があり枯れてしまいます。
ゴールドクレストを刈り込む場合には、側枝を少しずつカットしていきます。全体的に均等に切り込んで、美しい形を保つようにします。ただし、過度な切り込みは、健康に影響を与えることがあるため、慎重に行いましょう
ゴールドクレストは、成長が早いため、刈り込み過ぎると、新芽が出てくるころ枝が大量に出て樹形が崩れたり、葉の量が多くなってきます。刈込を行うのは問題ありませんが、数年に1度剪定を行いことも重要です。
植木を枯らさずに剪定する方法
庭木の基本的な剪定方法と枯らさずに剪定する方法は下記のボタンをクリックしてお読みください。
ゴールドクレストの肥料
ゴールドクレストに適した肥料は、窒素、リン、カリウムをバランスよく含んだ緩効性肥料です。以下は、ゴールドクレストにおすすめの肥料の例です。
- 緩効性肥料:緩効性肥料は、根から徐々に栄養を吸収するため、根の負担が軽減され、長期的な栄養補給が可能です。ゴールドクレストには、春と秋に、窒素、リン、カリウムが含まれた緩効性肥料を与えることがおすすめです。
- 樹木専用の肥料:樹木専用の肥料は、木の成長に必要な栄養素を含んでいます。一般的に、窒素、リン、カリウムのバランスが良く、微量元素も含まれています。樹木専用の肥料は、木の成長を促進し、健康的な状態を維持するために役立ちます。
- オーガニック肥料:オーガニック肥料は、天然の原料から作られているため、環境に優しい肥料です。ゴールドクレストには、鶏糞や魚粉などの有機肥料を与えることができます。ただし、オーガニック肥料は、緩効性があるため、肥料効果が現れるまでに時間がかかることがあります。
上記の肥料を使用する際は、必ず製品のラベルをよく読み、適切な量を与えましょう。また、肥料を与えすぎると、植物がダメージを受ける場合があるため、注意が必要です。
ゴールドクレストの水やり
ゴールドクレストは、比較的乾燥に強い植物ですが、定期的な水やりが必要です。以下は、ゴールドクレストの水やりに関する基本的な情報です。
- 水やりの頻度:ゴールドクレストは、土が完全に乾燥する前に水を与えることが重要です。夏の暑い日や、風が強い日には、土が乾燥するのが早いため、水やりの頻度を増やす必要があります。一方、冬の寒い日には、土が乾燥しにくいため、水やりの頻度を減らすことができます。
- 水やりの方法:ゴールドクレストには、土が乾燥したら、根全体に均等に水を与えることが重要です。表面だけに水をかけると、根が十分に水を吸収できず、植物が弱くなってしまう場合があります。また、ゴールドクレストは、水はけの良い土壌を好むため、水を与えすぎないように注意が必要です。
- 水の量:ゴールドクレストには、過剰な水やりは植物の成長を阻害する可能性があります。適切な水の量は、鉢底から水が流れ出るまで、根全体に均等に水を与えることができる量です。また、雨が降った場合には、水やりを控えることができます。
- 水の質:ゴールドクレストには、塩分や鉄分が含まれた硬水を好みます。一方、軟水は植物に必要な栄養素が不足しているため、コニファーのゴールドクレストには適していません。
上記のポイントを参考に、ゴールドクレストの水やりを行いましょう。
ゴールドクレストの剪定料金
ゴールドクレストの剪定料金は木の高さが1メートルまでなら4,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら6,000円程度。3メートルなら10,000円程度が目安となります。
ゴールドクレストの刈込料金
ゴールドクレストの刈込料金は木の高さが1メートルまでなら1,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら2,000円程度。3メートルなら3,000円程度が目安となります。
ゴールドクレストの剪定時期
ゴールドクレストの剪定は、通常春か秋に行われます。3~4月頃の春に剪定する場合は、新しい成長が始まる前に行うことが重要です。10~11月頃秋に剪定する場合は、霜が降りる前に行うことが望ましいです。ただし、剪定の必要性やタイミングは、個々の木の成長状態や形によって異なる場合があります。そのため、専門家に相談して、適切な剪定方法とタイミングを確認することをお勧めします。
【まとめ】ゴールドクレストの適切な育て方
ゴールドクレストの育て方のまとめは以下のようになります。
- 日当たりがよく風通しの良い場所を選びます。
- 排水の良い土と通気性の良い鉢を用意します。
- 土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えますが、水はけの悪い場所に置かないようにします。
- 春と夏に緩効性肥料を与えます。
- 春に剪定し、成長した枝を剪定することで樹形を整えます。
これらの基本的なゴールドクレストの育て方を守ることで、健やかに成長させることができます。
以上のように、ゴールドクレストは育て方によって美しい枝ぶりを楽しむことができます。日当たりや水はけに注意し、剪定や肥料の管理も適切に行うことが重要です。
この記事を読んで、ちょっと自分でゴールドクレストの植栽や剪定をできそうにないと思われた方は、植木屋に相談することがおすすめです。
この記事を書いた世田谷区にある沼山造園では、剪定・植栽などのお見積もりを無料で相談することができます。庭木などのお悩みがある方も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。