今回はハクウンボクの植え方や育て方、剪定とお手入れについてのまとめについて書いていきます。

ハクウンボクとは

ハクウンボクは、エゴノキ科エゴノキ属に属する常緑高木で、最大で高さ20メートル、幹の直径は1メートルにも達することがあります。若い枝は暗赤色を帯び、古い枝は灰色がかった茶色をしています。

ハクウンボクの基本情報は以下の通りです。

  • 学名:Distylium myricoides
  • 英名:Japanese distylium
  • 科属:エゴノキ科エゴノキ属
  • タイプ:高木/落葉樹
  • 樹形:幹立ち
  • 樹高:10~20m
  • 開花期: 5~6月
  • 結実期:9~10月

ハクウンボクの特徴

ハクウンボクは、エゴノキ科エゴノキ属で葉は細長く卵形で、長さは5〜12cmほど、この実にはタンニンが含まれており、柿渋や皮なめしに利用されることもあります。また、この実は人間にとっては毒になるので食用に適していません。

ハクウンボクは、日本を含むアジア地域に分布しており、主に山地や谷戸、森林の下層に生育します。日当たりの良い場所ややや湿った場所を好み、乾燥には強い植物です。また、風にも強く、耐寒性も比較的高いため、緑化や街路樹として広く利用されています。

ハクウンボクの樹皮には、強い抗菌作用がある成分が含まれており、古くから薬用として利用されてきました。また、木材は軽くて強靭であり、建築材や家具、手工芸品にも利用されます。

ハクウンボクの植え方(植栽)

ハクウンボクを植え方は次の通りです。

  1. 植える場所の準備
  2. 穴を掘る
  3. 樹木の根を整える
  4. 水をやる
  5. 支柱を立てる
  6. マルチング

樹木を植える手順について、詳しく説明します。

植える場所の準備

樹木を植える場所には、ハクウンボクが成長しても広がるスペースが必要です。またハクウンボクの根は、幹の直径の2~3倍のスペースを必要とします。

また、周囲の草や雑草を取り除き、植える場所をきれいにすることが大切です。草や雑草は、樹木に栄養を奪われたり、病気を引き起こす原因になることがあります。

穴を掘る

植える樹木の根が収まる深さと同じ深さの穴を掘ります。樹木の根が浅いと、風で倒れたり、水が十分に吸収できなくなったりすることがあります。穴の直径は、根が広がる大きさに合わせて適切に決めます。穴の土を取り出し、石や根っこを取り除きます。

樹木の根を整える

樹木を植える前に、根を整えます。鉢植えから樹木を取り出した場合、根がからみあっていることがあります。その場合には、からみあった根を慎重に解いて、根が伸びやすいように整えます。また、根が傷つかないように注意しながら作業を行います。

水をあげる

樹木を植えたら、たっぷりと水を与えます。水は、樹木が根を張るために必要です。十分な水を与えることで、樹木がしっかりと根を張ることができます。

支柱を立てる

大きな樹木の場合、植えた直後に支柱を立てる必要があります。支柱は、樹木が風で倒れたり、倒木になったりしないようにするためのものです。支柱を立てる際には、樹木に傷をつけないように注意してください。

マルチング

植えた樹木の周りに、マルチング材を敷くと良いでしょう。マルチングは、土壌の水分を保持し、雑草の発生を抑制するために役立ちます。マルチング材には、木くず、藁、落ち葉などを使うことができます。

ハクウンボクの植える時の注意点

ハクウンボクの元気に育つための植え方は次の4つに気を付けなければいけません。

  • 日当たりと風通し
  • 土壌改良
  • 植える時期
  • 風あたりと支柱

日当たりと風通し

ハクウンボクは、十分な日当たりと風通しの良い場所が適しています。日当たりが不十分だと、葉が落ちたり、病気にかかったりすることがあります。風通しの悪い場所だと、カビや病気が発生しやすくなるので、風通しの良い場所に植えるようにしましょう。

土壌改良

ハクウンボクは、排水性の良い土壌を好みます。水はけが悪い土壌だと、根腐れなどの原因となるので、土壌改良をするなどして、水はけの良い土壌に植えるようにしましょう。

植える時期

植え付け時期 ハクウンボクの植え付けは、秋から冬にかけてが適しています。特に11月から12月にかけての涼しい時期が良いとされています。これは、気温が下がることで植物が休眠状態に入り、根を張るためのエネルギーを蓄えることができるからです。根が張るのは春からになります。

支柱

ハクウンボクの植え付けは落葉時期に行うことが多く、数カ月の間は根を伸ばさない休眠時期に入ります。この時期を過ごすときは木々がぐらぐらしやすいので。支柱を設置することが必須になります。

植えるハクウンボクの高さによって支柱の強度が変わるので、支柱の方法がわからない方は下記のボタンから支柱設置方法をご覧ください。

植木を枯らさずに植える方法はコチラ

基本的な植木を枯らさずに植える方法は下記のボタンより別ページに記載しておりますので気になる方はご覧ください。

ハクウンボクの木の価格

ハクウンボクの木は最近高くなってきています。

ハクウンボクを購入する時の材料費(販売価格)は木の高さが1メートルまでなら5,000~20,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら20,000~60,000円程度。3メートルまでなら60,000~100,000円程度が目安となります。

植木は季節もので、同じ形のものはありません。お値段の変動が激しいので植えたい方は必ず御見積後のご案内になります。

ハクウンボクを植える料金

ハクウンボクの植える料金は木の高さが1メートルまでなら10,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら2,0000円程度。3メートルなら30,000円程度が目安となります。

ハクウンボクの育て方

ハクウンボクの育て方は肥料、水やり、剪定時期に合せた剪定方法など、植えた後でもひと手間がかかせません。

肥料

ハクウンボクに必要な栄養素は、窒素・リン酸・カリウムの3つです。これらのバランスが良い肥料を選ぶことが大切です。窒素が多い肥料を使うと、葉っぱが大きくなりますが、木の成長が遅くなることがあります。カリウムが多い肥料を使うと、花が咲きやすくなります。

水やり

  1. 土の乾燥具合を確認する

    ハクウンボクは、乾燥した土地でも生育しますが、常に乾いた状態にしておくと、根が傷んだり、枯れたりする可能性があります。そのため、土の表面が乾いたら、水やりを行うようにしましょう。
  2. 夏場はこまめに水やりを行う

    夏場は特に乾燥するため、こまめに水やりを行う必要があります。特に梅雨明け後は雨が少なくなるため、注意が必要です。
  3. 過剰な水やりは避ける

    水やりは過剰に行うと、根腐れを引き起こす可能性があります。そのため、土が乾いたときに適量の水を与えるようにしましょう。また、水やりは樹木の根元から行うようにし、葉っぱや枝に直接水をかけないようにしましょう。

剪定

ハクウンボクは樹形が整った状態で成長するため、枝を切る際には、整った樹形になるように調整しましょう。また、太い幹や重要な枝を切る場合には、専門家に相談することをおすすめします。

春に芽吹きし始めたばかりの新芽にまで葉がついているため、剪定には注意が必要です。新しい芽が開花してから、その後に剪定を行うと、新しい芽にダメージを与えず、適切な形に整えることができます。

ハクウンボクの剪定をするときの注意点

ハクウンボクブの剪定をするときの注意点は剪定後にハクウンボクが弱ったり枯らさないようにすることが注意点です。剪定時期を間違えると新芽が出にくく、次の葉がでなくなってしまいます。

また樹形が整って剪定しているのでハクウンボクの自然樹形のたまご型を崩さないように剪定しなければ、剪定後に樹形が乱れてしまうことがあり、変な形でそだってしまいます。

植木を枯らさずに剪定する方法

庭木の基本的な剪定方法と枯らさずに剪定する方法は下記のボタンをクリックしてお読みください。

ハクウンボクの剪定料金

ハクウンボクの剪定料金は木の高さが1メートルまでなら3,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら5,000円程度。3メートルなら8,000円程度が目安となります。

ハクウンボクの剪定時期

ハクウンボクの剪定に適している時期は冬です。完全な休眠ではありませんが、半休眠時期である12月から2月ごろにかけて剪定を行うのがハクウンボクの切り口の修復が円滑に行われます。

【まとめ】ハクウンボクの適切な育て方

ハクウンボクは美しい葉や白い花が魅力的な落葉高木です。適切な環境で育てることで、より美しい姿を見せてくれます。本記事では、ハクウンボクの植え方や育て方について、土壌や水やり、剪定などのポイントを詳しく解説します。ハクウンボクを育てたい方は必見です。

この記事を読んで、ちょっと自分でハクウンボクの植栽や剪定をできそうにないと思われた方は、庭師や植木屋に相談することがおすすめです。

この記事を書いた庭師がいる東京の世田谷区にある沼山造園では、剪定・植栽などのお見積もりを無料で相談することができます。庭木などのお悩みがある方も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

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