サルスベリは、夏に鮮やかな花を咲かせてくれる人気の花木です。丈夫で育てやすく、毎年たくさんの花を楽しめるのが魅力。この記事では、サルスベリを元気に育てるための基本から、ちょっとしたコツまでわかりやすくまとめました。
サルスベリの基本情報
- 【科名】ミソハギ科
- 【属名】サルスベリ属
- 【学名】Lagerstroemia indica
- 【別名】百日紅(ひゃくじつこう)
- 【開花期】7月~9月
- 【花色】ピンク、白、赤、紫など
名前のとおり、”百日間紅い花を咲かせる” ほど長く咲き続けます。
暑さに強く、管理も難しくないので、初心者の方にもおすすめです。
サルスベリの育て方
日当たり・置き場所
サルスベリはとにかく日光が大好きな木です。
日当たりと風通しのよい場所で育てると、花付きもよくなります。
半日陰でも育たなくはありませんが、花が少なくなってしまうので注意しましょう。
土づくり
基本は水はけのよい土が合います。
市販の花木用培養土でもOKですが、自分で配合するなら
- 赤玉土(中粒)2
- 腐葉土1
くらいの割合で混ぜると、根張りもよくなります。
水やり
地植えの場合は、基本的に自然の雨任せで大丈夫です。
ただ、植えつけ直後や真夏の猛暑日が続く時は、水切れに注意して様子を見ながら補いましょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本です。
サルスベリの植え方
いつ植える?
サルスベリを植えるなら春(3〜4月)か秋(10〜11月)がおすすめです。
極端な暑さや寒さを避けて、根を落ち着かせる期間を確保してあげましょう。
どこに植える?
サルスベリはとにかく日当たりが大好き。
しっかり光の当たる、風通しのよい場所を選んでください。
日陰だと花付きが悪くなったり、うどんこ病が出やすくなったりするので注意しましょう。
植え方の流れ
- 根鉢の2倍くらいの穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や堆肥を混ぜる。
- 根鉢の高さを地面と揃え、やさしく植えつける。
- 水をたっぷり与え、必要に応じて支柱を立てる。
※植えた直後は、土が乾かないように様子を見ながら水やりを。
剪定(せんてい)のコツ
サルスベリは剪定によって花付きが変わるのが特徴です。
- 強剪定(バッサリ切る)
→ 花房が大きく立派に育つが、花の数はやや少なめ。 - 弱剪定(控えめに切る)
→ 花は小さめになるけど、数多く咲く。
どちらを目指すかで、剪定の加減を決めるといいです。
剪定の時期は冬(落葉後の12月〜2月ごろ)がベストです。
古い枝を短く切り戻すと、次のシーズンにしっかりと新しい枝が伸びて、そこに花が咲きます。
病害虫対策
サルスベリは丈夫な方ですが、次のような病害虫が発生することがあります。
- うどんこ病
葉っぱが白っぽい粉をふいたようになる病気。
→ 発生したらすぐに病気の葉を取り除き、薬剤(殺菌剤)を使うと効果的です。 - サルスベリフクロカイガラムシ
枝や幹に白っぽい虫がつく害虫。
→ ブラシなどでこすり落とし、発生初期なら薬剤(殺虫剤)散布も有効です。
風通しが悪いと発生しやすくなるので、こまめな剪定や株間の確保が予防につながります。
サルスベリのふやし方
サルスベリは、挿し木や**根伏せ(ねぶせ)**でふやすことができます。
挿し木
春または梅雨時期に、元気な枝を10cmほど切り取り、水に浸してから土に挿して育てます。
根伏せ(根ざし)
太い根を切り取って土に伏せておく方法。 春先に行うと発根しやすいです。
どちらも、発根促進剤を使うと成功率が高まりますよ。
まとめ
サルスベリは、丈夫で長く花を楽しめる心強い存在です。
基本を押さえれば、毎年きれいな花を咲かせてくれます。
- 日当たりと風通しを確保
- 適度な剪定で花をコントロール
- 病害虫にも早めに対応
- 挿し木や根伏せで増やす楽しみも
ぜひ、あなただけのサルスベリを育ててみてくださいね。