土壌改良と高麗芝の芝張りの作業例

本日は芝のある庭を諦めきれなかった方から芝張りのご依頼があり、現地調査をして芝張りの作業をしました。

諦めきれなかったというのは現地調査の時のこんなお話のことです。

現地を見ると微かに芝の跡があり、ご依頼主のお話を聞いて現場と照らしあわしてみると、およそ9割の芝が枯れていました。

芝を張ってから枯れ始め、メンテナンスの業者さんに数回ほど復旧を頼んだ所、復旧作業をして帰っていったそうです。

「これで大丈夫ですよ!と言われてから数カ月、何も変化がなく枯れたままということでした。

数回、復旧お願いしてだめだったけど「最後にもう一度だけ芝を育ててみたい」と、こんな風におっしゃってました。そんな中での作業となりました。

芝張りの作業工程

まず芝張りの作業を受けれるかどうかは、せっかく張った芝を枯らしたくはないので太陽が確実に当たるかどうかで決めさせて頂いてます。芝の育成で一番大切なのは太陽光があたるかどうかです。

現地の状態は4時間ほど芝に直接太陽光があたり、土壌改良をしっかりさせてもらうことと、芝生の管理もしっかりするというご依頼主の意欲もありお見積りをして作業をさせていただくことになりました。

芝の範囲はおよそ2m×1.5m=3.0㎡(平米)程の面積でした。今回は実際の芝張りの作業例を動画と写真を添えてご紹介していきます。

大きくわけて2つの作業、細かい作業にわけると以下の7つの作業に分かれます。

水はけを良くする土壌改良

  1. 雑草を取る
  2. 地面を掘る
  3. 掘った穴の整形
  4. 砂利を敷き詰める
  5. 洗い砂を敷き詰める
  6. 山砂を敷き詰める(保水性の確保)
  7. 土壌に水あげ

芝張り

  1. 芝張り
  2. 芝と芝の間に目土を入れる
  3. 水あげ

どれも大切な作業ですので一つ一つご紹介します。

水はけを良くする土壌改良

芝の天敵は湿気と日陰です。これを解決するためには環境を変えてしかありません。

太陽光は春から秋までで最低でも一日4時間以上当たること。
土壌は水を撒くとしみ込んで乾きやすいこと。

以上の2つの点が必須になります。

ご依頼主の芝生を植える箇所の土壌を見たところ非常に硬く、水はしみ込まずに溜まりやすく、たくさんの石が露出していました。

これでは芝生が元気に育たないので、土壌改良をして芝生を張るという作業の流れになります。

雑草をとる

芝張り前の雑草取り

まず初めに、雑草の混じった土を捨てると割高になるので芝生に変える範囲の土に生えてる雑草を取ります。少し生えていた芝生も剥がゴミ袋にいいれていきます。

地面を掘る

地面を掘る

ご依頼主に頼まれた範囲の土を土壌改良するために土を掘っていきます。掘った土は使バケツに入れダンプに積み捨てます。

正確な計算だと3㎡の深さ0.2mの土を掘ったので0.6㎥の土が出ることになります。これでダンプ半分ほどの土になりました。

地面の整形

地面の整形

 

水の抜け道が決まったところになると土壌内で水が溜まりやすくなり、芝生の育成に良くないので、掘った地面の凹凸を無くす整地作業をしていきます。

整形時に大事なことは地面の水が溜まらないように全体の傾斜を作ることです。高いところから低いところを作っていきます。

砂利の敷き均す

砂利を敷き詰める

水はけをよくするための第一段階で、ダンプで運んできた砂利を傾斜に合わせて敷き均していきます。均した後はしっかりと踏みならし、地面と同じように凹凸がないようにします。

粗目の砂を敷き均す

粗い砂を敷く

水はけをよくするための第二段階です。ダンプで運んできた粗目傾斜に合わせ敷き均していきます。微調整は平らな木の板や小手を使っていきます。

山砂を敷き均す(保水性の確保)

山砂を敷く(保水性)

水はけが良すぎても良くないので保水性も確保します。山砂は砂の中でも保水性に特化し、後の肥料の散布にも効果を表します。

山砂を敷き、コテなどで強く転圧をし、踏んでも簡単に崩れないようにします。

綺麗に均し水をかけ、水が浸みこみながら傾斜の低い所へと水が流れていけば成功です。

土壌に水あげ

芝を早く張りたいところですが、芝と山砂が隙間なく張り付くように山砂に大量の水をかけていきます。この時に水の出し方はシャワー状にしましょう。バケツなどで水をあげると綺麗に均した山砂が崩れる可能性があります。

また、この時に変に水が溜まるところが無いか確認します。見落としている僅かな穴や、傾斜になっていないなどがあれば、後々芝の育成に支障がでるからです。

芝張り

芝張り

今回は高麗芝を少しだけ芝生と芝生の間をあけて張っていきます。

芝生は切り張り加工が可能ですが、できることなら加工はしない方がいいです。これは芝生を切るときに一緒に根っこも切ってしまい、芝張りのときに芝が少し弱ってしまうからです。

なるべく加工する部分を減らし、芝生を張っていくことが芝を早く根付かせる一歩になります。。

芝と芝の間に目土を入れる

目土を入れる

芝の間に空間があると根っこを伸ばすことができません。水もその間に溜まるので芝が上手く育たなくなります。これを防ぐために、芝と芝の間の隙間に目土を入れていきます。

再度水あげ

芝に水をまく

ここまでの作業が終わったら再度シャワータイプで芝生全体に水をあげます。

芝張り後と実際の作業動画

上記の写真を見て左から右に向かって傾斜を作っています。

上の動画はここまでご紹介してきた作業内容をまとめた動画です。

ご依頼主も芝のお手入れをきちんとしてくれるみたいなので、芝刈りのタイミング、水は根付くまで毎日あげてほしい等のを話して作業を終えました。

2020年6月8日追記

この芝張りは5月1日に行ったもので、2週間経過した芝と1カ月経った芝の状態を見させてもらいました。

まずは2週間経過の芝

芝を張って2週間経過

2週間にしては芝がしっかり伸びてきました。また、少し目地をあけているので目地の部分はまだ芝の根が伸びていないので直線的に生えそろっていない状態です。

また、2週間目で確認することは他にもあり、芝と山砂がきちんと絡んでいるかどうかです。

少し芝生を持ち上げてみたところ、まだ簡単に剥がれてしまう状態でした。芝の葉は伸びても根はそこまで伸びないということです。

この状態では芝に乗るのは禁止です。お水あげもかかせません。

次に1カ月経過した芝です。

1カ月経過の芝

2週間経過しているときより芝の葉の量が増えているのがわかりますでしょうか。伸びているというより密度が濃くなっています。また目地の箇所にも芝の葉が出てきてきちんと芝の根が伸びていることもわかります。

そして肝心の芝の根が山砂にきちんと活着しました。芝張りは成功です。

ここからは芝刈りの出番です。芝が根付いたらどんどん芝を刈っていきましょう。

また芝を張ってから1年間はお水あげは毎日行うようにしましょう。

高麗芝の育成方法については「徹底解説!高麗芝生の育成方法」こちらをお読みください。

まとめ

以上の作業をして1人で1日半ほどかかりました。ご依頼主もこんなに綺麗になるとは思わなかったと、喜んでくれました。

芝の育成には土壌の水はけと太陽光が大事なので、作業時は土壌改良で不必要になった土の処分、水はけのための新しい芝の下地作りをして、芝生を張りたっぷり水をあげ芝を張る。

芝張りのあとは毎日水をたくさんあげ早く根付かせる。

芝が根付いたあとの芝刈りも大事なのでしっかりと芝刈りをして芝を綺麗に育てる

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