芝は基本的に太陽光と水を欲しがる植物です。

育成にあたってはこの2つが最重要で、他にも育てていく上で整えるべき環境や、習慣づけた方が良いことがいくつかありますが、現時点で芝を張ってからどれくらいの期間が経っているかで芝の育成方法が変わってきますので、ご自宅の芝がどの状態なのかしっかりと認識してから芝をきちんと育てることが大切です。

この記事を見れば芝を張ったあとであれば、どの時点でも高麗芝を綺麗に育成できるようになりますのでしっかりと読み進めて頂ければと思います。

まだ芝を張っていない方でこれから張りたいと思っている方は「張るのは簡単、下準備で全てが変わる芝張り」をご覧板頂く方が良いかもしれません。

ある程度お手入れしていた方でなく、何年も芝地を放置してしまって、育成どころでなく、荒れている芝地を復活させたい方は「数年放置、芝(高麗芝)を復活させる3つの見直しポイントと4つの対応策」をご覧ください。

徹底解説!芝生(高麗芝)の育成方法

高麗芝は冬の時期に葉が白くなり成長をやめ葉っぱを枯らせ休眠します。4月頃から再び葉を伸ばし始め、11月頃になると再び枯れ始めますが、1年を通してお手入れは必要ですので一つ一つご紹介致します。

文頭にも書きましたが、芝生を張ってからどれくらい経っているかも大事なのですが、今回は以下の4つに分けてご説明します。

  • どの状態でも芝を育てる上で必須な環境造り
  • 芝を綺麗に育てる上で必ず必要な習慣
  • 芝を張ってから1年以内の育成方法
  • 芝を張ってから1年目以降の育成方法

ご自身に必要な項目を目次から選んで頂ければと思います。

どの状態でも芝を育てる上で必須な環境造り3選

まず、芝を育てる時に必須な3つの環境をご説明します。

  • 日なた
  • 土壌の水はけ
  • 水あげの量と水あげの時間帯

一つ一つご説明します。

日なた

太陽光は最低でも1日4時間ほど芝に当たっていなければきちんと育ちません。日が当たっている状態と言うのは日陰はダメで木陰もだめです。

直接太陽光が芝生に当たっていることが重要ですので、ブロック壁や植木の影になってしまう箇所は成長が悪く、最悪の場合枯れます。

土壌の水はけ

次に土壌の水はけについてです。芝生は太陽光を好みますが水もたくさん必要とします。芝生の根は大量の水を吸い込み、乾いた時に根を伸ばす習性があります。ですので芝地は水はけが良い土壌でなければいけません。

また、成長にも水をたくさん必要とするので土壌に水を含む状態と乾いてる状態が交互になければいけません。

土壌の水はけの良さを簡単に確認することができます。

確認方法は2つあり、まず1つ目は芝地に太陽光が当たっているのに苔が生えていた場合です。苔があると水はけが良いとは言えません。芝をきちんと育てる場合は苔とは相いれません。

2つ目の確認方法は芝生に水をあげ、晴れの日が3日続いているのに地面が湿っている状態です。1度あげたお水が土壌に3日間続くのは芝地にしては水はけが良いとは言えません。

この2つの確認方法のうち、どちらか1つでも当てはまれば土壌改良が必要です。

水あげの量とタイミング

どの植物も水は大事ですが芝は特に水を必要とします。そして水のあげる量やタイミングは芝を元気に育てていくうえで重要です。

水あげの量

芝生に水をあげる量ですが芝の広さにもよりますが、水が浸みこまなくなるくらい水をあげて大丈夫です。水はけの良い土壌であれば大量の水を含んでもでも思っているより早く乾きます。

水あげの時間帯(タイミング)

水あげの時間帯は朝方か夜にあげるのが基本です。朝方は日の出くらいの時間、夜は日の入りをしてからです。

夏場は太陽光で地面が温められるので、夜に水をあげます。これは朝方に水をあげると土壌の水が温められ、お湯くらいの温度に上がり芝に良くなく、芝生が枯れる原因になるからです。

時期ごとに箇条書きでお水あげの時間帯のご説明します。

  • 4月から梅雨明けまでは朝方か夜に水をあげる
  • 梅雨明けから9月末までは夜のみで水をあげる
  • 9月末から芝の葉が白くなるまでは朝方か夜に水をあげる
  • 芝の葉が白くなってから4月までは朝方か夜に水をあげる

何日おきに水をあげるかは芝生を張ってからどれくらい経過しているかに関係するので、自分のお庭にあった項目をお読みください。

芝を綺麗に育てる上で必ず必要な3つの習慣

芝生は手をかけるほど綺麗に育っていきます。これはゴルフ場を見ればわかる通りで、ゴルフ場は毎日芝のお手入れをしているので綺麗な芝を維持できているのです。

それでは芝を綺麗に育てる為にはどんなことが必要なのか以下の2つをご説明します。

  1. 芝地の雑草取り
  2. 芝刈り
  3. 芝の肥料

芝地の雑草取り

芝地に生えてくる雑草は芝の大切な栄養を奪い、深く根を張り、大きくなった雑草を抜いた時に大きな穴をあくので、芝地に生える雑草にいいことはありません。ですので、芝を綺麗に育てるには雑草取りはかかせません。

ですが、雑草取りの頻度や方法がわからない方もいると思いますのでご紹介します。

芝の雑草取りの頻度

これから芝を育てる方、芝を植えた当初は芝の雑草は少ないはずですので、芝を張った頃から雑草取りの習慣をつけておくと後々とても楽になります。

芝生の雑草取りは1週間に1回や仕事に行くまえの15分と決まったサイクルで作業すると効果的です。

芝地の雑草が既に多く、大きくなっている状態から雑草を減らすことはかなり大変です。まず雑草取りの頻度を増やしたり、1日の作業する時間を増やしてみるのが良いでしょう。雑草が増えた状態から減ってくるのには数カ月ほど時間がかかると思いますが何事も習慣付けが必要です。

この状態で、植木屋さんに一度だけ芝地の雑草取りをお願いしてもほぼ効果がないと言って良いでしょう。これは雑草のサイクルについて知る必要があります、

※雑草のサイクルについては「ご自宅周りの雑草を本当に減らしたいと考えている方へ」をお読みください。

また、冬場は雑草の伸びるスピードが遅くなるので春夏秋よりは頻度を少なくしても良いかもしれませんが芝の状況を見て判断しましょう。

芝地の雑草取りの方法

鎌を使う場合は手で抜けない程の大きな雑草を取るときのみで、芝地に生える雑草は基本的に手で抜きます。

下の動画は芝地の雑草取りの実際の作業例です。

手で抜くときは雑草の生えてる位置を確認して根元に指を添えて根っこごと引く抜きます。ここで注意することは雑草の葉っぱだけをちぎっては根が残り、またすぐに生えてくるので何も意味がないということを忘れてはいけません。

鎌を使う時は芝地の土を少し耕すようなイメージで雑草の周りの土に鎌を刺し、空いている方の手で雑草の根元を掴み引き抜きます。鎌でほぐした結果、大きな雑草も抜きやすくなります。

大きい雑草ですと抜いた箇所は土が少しえぐれるので土を平にしてあげます。

芝刈り

芝刈りは芝を綺麗に育てていく上で欠かせない作業の一つです。

芝を刈ることで芝の葉の密度が増え、雑草の出る箇所も少なくなり、病気にもかかりにくくなります。

ですが、正しい芝刈りの方法について知っている人は少ないと思います。

これは芝の特性が関係してきますので、きちんと理解して芝刈りをしてほしいと思います。

芝の3分の1刈り特性について知る

芝の葉には根から伸びた軸という箇所から葉が出ます。この軸という箇所は見た目ではわかりにくく、伸びすぎた芝生だと確認しやすいです。

軸は葉と共に伸び、根元からおよそ葉の全長の半分ほどの高さの箇所までが軸になります。10㎝の芝の高さがあれば5㎝までが軸になり、残りの上半分の5㎝が芝生の葉ということになります。

この軸の箇所を刈ると軸刈りという刈り方になり、軸刈りをされた箇所は、それ以降葉が出てこなくなります。それ故に根から新しい軸が出てくるのを待つことになり、葉が揃うまでにとても時間がかかります。

何を言っているかわからないかもしれませんので、芝の実際の写真を見てみましょう。

まずは軸の確認です。

下の画像のように根から伸びている葉の部分に微かに白い箇所がありますがこれが軸です。

grass-growth-point

次に軸刈りの例ですが下の画像のように芝の葉の長さが5cmあったとします。

how-to-mow-a-lawn_1

この葉っぱを下の画像のように軸の箇所である半分の2.5cmの箇所で刈ったとします。

how-to-mow-a-lawn_2

すると、したの画像のように残った2.5cmの部分が枯れてしまうということです。

lawn-mowing-mistake

枯れた部分から新しい芝の葉は出ませんので、根っこからまた新しく生えてくるのを待つことになります。

では、どういうことをすれば良いのかと言うと、芝の軸はおよそ全長の半分くらいの高さまで伸びるので、これを切らないように軸より上の高さ、芝の葉の天辺から3分の1のみカットするようにしなければいけません。

10㎝の葉っぱだと6.6㎝を残すということです。

これを守ると芝の刈った部分や芝の根元から葉がたくさん生えてきて芝刈りの高さを徐々に短くでき、芝に密度がどんどん増えます。

また雨の日の芝刈りは芝の葉が柔らかくなり、芝を刈ることも困難になり、きちんと刈ることができず芝をちぎるような状態になり、刈った後のゴミ回収も困難なので控えましょう。

芝刈り機

芝刈りには芝刈り機が必要です。

コンセントで繋ぐタイプ、コロコロ転がして刈るタイプと芝の面積や用途によって様々です。

下の画像は電源なしのおよそ6千円ほどのコロコロ転がすタイプの芝刈り機です。刈った芝を回収するカゴも付いています。

sibakariki_manual

この芝刈りは音も出なく、刈った芝を少し回収してくれるので便利です。芝刈りを早朝にやることが多い方には音もでないので良いと思います。広い面積の芝ではこの芝刈り機だと時間がかかってしまうかもしれません。頑張っても15㎡ほどまでが限度かもしれません。

下の画像は電動の芝刈り機でコンセントにつないで刈ります。広い芝地にはこういった芝刈り機があると便利です。

sibakariki_electric

また、刈った芝の葉を多く集めることができ、広い芝地を刈るのにも素早くできます。また、この型とは違いますが電動で40㎡ほどの芝を刈ったところ30分ほどで作業が終了しました。

また、芝生の性質上、壁際や芝の端が根が密集しやすく芝のはが伸びやすくなり、この部分をしっかり刈る必要があるのですが、上述した手押しの大きい芝刈り機では壁際が刈れないことがあります。

壁際をしっかり刈れる下の画像のようなハンディータイプの芝刈り機も必要になります。

sibakariki_handy-type

また、このハンディータイプを買う時は刈る高さを調整できるものを購入した方がいいです。芝刈り機でなく、植木屋さんが使用している刈込鋏も使えますが正直ハサミを使え慣れてない方ですと苦戦すると思います。

芝刈り後の掃除

芝刈りに続いて芝を刈った後の掃除についてです。

掃除は絶対にしなければいけません。芝刈り機に刈った芝を集める機能が付いていますが、付いていても全ての刈った葉を回収できないので、掃除が必要になります。

熊手とホウキとちりとりは必要になります。芝の広さに応じて大きい熊手だったり小さい熊手があるので用意しましょう。

この掃除は結構大変ですが、熊手で全体を強めに掻いてみると芝生の刈った塵が集まります。これをなるべく回収しましょう。芝の刈った塵が残ると芝が病気になりやすくなります。

高麗芝は冬場は休眠しています。芝刈りシーズンは芝刈り機に刈ったゴミを集める機能が付いていた場合、通常はある程度のお掃除だけで済ませ、芝生が休眠してきた時期に念入りにやるのも良いかもしれません。

ここまでは、どの芝生にも言える芝生を育成していく為に必要な内容でした。次に芝生を張ってからどれくらい経過しているのかで育成方法が変わります。上述したことは心がけで頂き、自分の芝生の状態と照らし合わせてこれ以降に書いてあることを読んで頂ければと思います。

芝の肥料

芝の肥料には2つの形状があります。一つは液体、一つは固形の2種類です。

この肥料の違いは一番は栄養が土壌にしみ込む速さに違いがあります。

液体はすぐに土壌にしみ込み、固形は雨や、日々のお水あげによって徐々にしみ込んでいくというイメージを持っていただければと思います。

肥料のあげ方ですが、液体は水に溶かし道具を使って散布、固形は手や道具を使って撒いていきます。肥料は芝に均等にあげるのがいいのですが、実際にやってみるとわかりますが、固形の肥料あげは難しいです。

何事も慣れないとできないのでやってみてほしいですが、今回はこの肥料を季節ごとに使い分けてほしいので肥料の項目を追加しました。

必ず用法用量を守って肥料をあげていくのですが、

沼山造園では

  • 3月から5月ごろまでは固形肥料を散布
  • 5月から9月までは液体肥料を散布
  • 9月から11月までは固形肥料を散布
  • 11月から3月までは必要なし

この肥料の散布の仕方をオススメしています。

芝が落ち着いている時期に即効性のある液肥を撒いても吸収する勢いがないと考えていますので、芝が落ち着いている時期には固形肥、芝の伸びるスピードが速い時期には液肥をあげるようにしています。また、この間の肥料散布頻度は購入している肥料の用法によります。

芝を張ってから1年以内の芝の育成方法

芝生を張るのは3月末から5月末までが適切ですので、この時期に芝を張っている程でご紹介します。

1年以内の芝生の重要なポイントは次の3つです。

  • 水あげの頻度
  • 芝を張ってから芝が根付くまで
  • 芝が根付いたあとから休眠時まで

この3つについてご説明します。

水あげの頻度

水あげの頻度ですが、芝を張ってから休眠時期に入るまでは雨の日以外は毎日お水をあげます。これは必須です。

芝生を張ってから根付くまで

まず芝生を張ってから芝が根付くまでは芝を踏まないようにし、芝刈りもしません。

芝を踏むことがダメな理由は踏むことによって芝生がずれて根っこが定着しない、張った芝生が重みでへこんでしまい、芝生が育たなくなったり、踏んだ箇所だけが水が溜まるようになり、水はけが悪くなるなど良いことが一つもないからです。

また芝刈りをしない理由は芝生の葉に光合成をしてもらい根付きを促進させるためです。ですので、芝張りをしてから根付くまでは肥料なども与えず水だけで大丈夫です。

芝が根付くのはどれくらい?

芝が根付くのは芝張りをしておよそ1カ月から2カ月の間で根付きます。

芝の根付きの確認方法は、張った芝を少しだけ持ち上げてみます。簡単に持ち上がった場合は全く根付いていないので、芝を張った全箇所がまだまだ時間が必要です。

持ち上げた芝生は元に戻します。元の位置に戻すというだけでなく、目地に目土が入っていた場合は目土をきちんと入れます。目土を入れたあとは芝の下にある土と馴染むように少し、芝生を叩いて馴染ませます。そしてお水をあげて定着させます。

芝が持ち上がらなかった場合は数か所持ち上げてみて、芝全体がきちんと根付いているか確認しましょう。芝地の中央部、芝地の端、太陽光が一番当たらないところなど3か所ほど確認し、全箇所が持ち上がらず土と一体化してる感じですと芝張りの成功です。

芝が根付いた後から休眠時まで

根付いた時期が梅雨入り前から梅雨明け後くらいになっているはずです。

根付いたらすぐに芝刈りの準備を始めましょう。

最初の芝刈りの注意点

まず芝を刈る前に雑草取りを行います。雑草取り後に地面から芝の長さを測りましょう。これは必ず行ってください。

今までの経験から言っておよそ6㎝から10㎝ぐらいまで伸びていると思います。長さを測るところは、一番伸びている箇所を測るのが良いです。

芝の3分の1刈り特性について知るについて書いてあったことを守り、10㎝であれば7㎝に、6㎝であれば4㎝にカットします。この刈り方は芝生の特性が関係しますのでこのページの上部に書いてある「芝刈りの特性」を読んでください。

芝生の刈り高が決定したら芝刈りを行います。

芝の刈り高

芝の長さには人によって好みがあります。

ゴルフ場のように短くしたい場合は芝刈りの頻度増やし、徐々に芝の刈り高を下げていきます。ゴルフ場のようにしたい場合は2週間おきではなく、1週間起き、3日おきと徐々に芝刈りの間隔を縮めていきます。ゴルフ場はほぼ毎日芝刈りをしています。

ですが、最初から毎日はやめましょう。芝生の為に徐々に間隔を縮めてください。

最初の芝刈り後

芝刈り後にお掃除を終えた後は簡単な目土入れを行いたいので少し長めの板を用意します。これは真っすぐな板であればなんでも大丈夫です。

芝に板を当て、空間ができればその箇所がへこんでいるので目土をいれます。芝全体が平らになるように目土をいれていきましょう。

目土入れの2週間後

再び芝刈りを行います。

2週間で1㎝から2㎝は伸びるはずです。また芝の長さを測り、さらに短く芝刈りをします。

3回目以降の芝刈り

3回目以降の芝刈りは、9月上旬まで1カ月に2回を目安に芝刈りをしていきます。9月上旬に芝刈りを行えば芝の休眠時までは1カ月に1回の芝刈り頻度で大丈夫です。

芝を張った年の最後の後の芝刈りですが、3㎝から5㎝くらいの刈り高にカットします。ゴルフ場のようにしたければ通常通りにカットしている高さで大丈夫です。

芝を張ってから1年目の芝の育成方法

芝生を張って一年経過すると芝もだいぶ落ち着いてきているはずです。

1年目の芝生の重要なポイントは次の3つです。

  • 水あげの頻度
  • 一年間の芝のチリ回収
  • 季節ごとの芝のお手入れ方法

この3つについてご説明します。

1年経過した芝の水あげの頻度

芝の根が1年目になるとだいぶ育ってきているので水を吸収しやすくなっています。1年目以降の芝の水あげは1日に1度ではなく2日、3日に1度で充分です。

これは水はけ具合によりますので、ご自宅の芝にお水をあげ、芝の土が何日くらいで乾くのか確認しましょう。乾いたらお水あげる習慣に切り替えます。

芝の根は土壌が乾いたら伸びる習性があるので、1年目はよりいっそう芝の根が伸び、芝がぐんぐん伸びることでしょう。

一年間の芝のチリ(サッチ)を回収

3月から4月にかけて芝がまだ動き始めていない期間に、芝を張ってから1年目までの芝刈りを行ったチリの残りをお掃除していきます。

この残った芝の枯れたチリをサッチと呼びます。そしてサッチを回収する作業をサッチングと言いますのでこれからはこの用語使っていきます。

このサッチは放置するとどんどん芝の隙間に入り込み堆積していきます。せっかくの水はけの良い土壌が徐々に水はけの悪い土壌になり、苔などが増えやすくなり、芝の育ち方が悪くなります。またサッチが増えるとラージパッチなどの芝が病気にかかりやすくなるので、できるだけ回収しましょう。

サッチの回収方法

これは普段の芝刈り後のお掃除に使っている熊手などでがりがりと集めていきましょう。

季節毎の芝のお手入れ方法

1月から3月までの芝の育成方法

この期間は芝は動きませんが雑草は生えてきますのでかかさず取りましょう。

3月の芝の育成方法

この時期には芝の葉はまだ動いていないので最後に刈った高さで揃っているはずです。サッチングを行ったあとに目土を行います。芝を張ってから1年間で芝の床土は多少なりともボコボコしているはずです。

長めの平らな板を芝に当て、空間ができる低い位置に目土を入れて芝全体を平らにしていきます。

目土を入れ終わったら全体的に水を散布し入れた目土を芝に馴染ませます。

3月の作業はこれで終わります。あとは日頃の雑草取りと水あげです。

4月から梅雨明けまでの芝の育成方法

4月から梅雨明けまでの芝刈りの頻度ですが1ヵ月に2度で充分です。芝をゴルフ場のようにしたいのであれば、4月から1週間に1度の芝刈りをします。

梅雨明けから9月頃までの芝の育成方法

梅雨が明けましたら芝刈りの間隔を短くし、1カ月に3度ほど行いましょう。梅雨明けは芝が伸びるのが早くなります。

9月頃から休眠時までの芝の育成方法

この時期になると芝の伸びるスピードがグッと遅くなります。

1カ月に一度ほどの芝刈りでいいはずです。

2年目の芝の育成方法

まだ1度も目土を入れていない方は目土入れを3月に行います。

芝の管理方法は1年目と同じです。

3年目以降の芝の育成方法

3年目以降ともなると芝を踏み固めていますのでエアレーションと言う作業を行います。これも非常に重要な作業になりますとのエアレーションをすることにより芝の中の地に空気が入り、芝の根が呼吸しやすくなりさらに芝の根が伸びやすくなります。

一度エアレーションを行ったあとは目土入れをします、エアレーションで穴があいた箇所に目土を入れていきましょう。。

芝の管理方法は1年目と同じです。

まとめ

芝を育てる上では太陽光、土壌の水はけ、水あげの量と水あげの時間帯が大事で、芝の雑草取りと芝の特性を知って芝刈りを行う必要がある。

また、芝を張ってから数年間は細かい芝の育成方法がある。

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