風にそよぐ葉音が心地よく、やわらかな雰囲気が魅力のソヨゴ。自然風の庭や和風の外構とも相性が良く、シンボルツリーとしても人気です。この記事では、ソヨゴを育てたい方に向けて、植える場所や水やり、剪定のポイントまでをやさしく解説していきます。


ソヨゴってどんな木?

ソヨゴ

ソヨゴはモチノキ科の常緑高木で、葉が風に揺れると“そよそよ”と音を立てることから「ソヨゴ(冬青)」という名前が付いたといわれています。

雌雄異株(しゆういしゅ)で、雌株には秋に赤い実が付きます。控えめながらも上品な雰囲気があり、洋風・和風どちらの庭にもよく合います。

  • 樹高:約3~5m(庭木としては2~3m程度が多いです)
  • 開花時期:5~6月頃(小さな白い花を咲かせます)
  • 実の時期:10~12月頃(赤い実が楽しめます/雌株のみ)

ソヨゴを育てやすい環境

日当たりと風通し

ソヨゴは明るい半日陰を好みます。日なたでも育ちますが、強い直射日光が長時間当たると葉焼けすることもあるため、やや柔らかい光の当たる場所が理想的です。

  • 東向きや午前中だけ日が当たるような場所が◎
  • 完全な日陰だと育ちにくいので注意しましょう

土づくり

やや湿り気のある、水はけのよい土が向いています。極端に乾燥しやすい場所は苦手なので、植える前に腐葉土などをよく混ぜ込んで、土壌をふっくらとさせておくと根付きやすくなります。


ソヨゴの植え方|失敗しないための手順とポイント

ソヨゴは比較的丈夫で育てやすい木ですが、植え付け時に環境を整えてあげることがとても大切です。しっかりと根付かせることで、その後の生育も安定し、元気に育ってくれます。

植え付けの適期

  • 3月〜4月(春) または 10月〜11月(秋) が適しています。
  • 真夏や真冬は根がうまく活着しにくいため避けましょう。

植え付け場所のポイント

  • 明るい半日陰で、風通しの良い場所を選びましょう。
  • 水はけが悪い場所では、土を盛って高植えにすると根腐れを防げます。

水やりのタイミングと注意点

地植えの場合

根付いてしまえば、特に水やりは必要ありません。ただし、植え付けから1〜2年ほどは根が浅いため、夏の乾燥期や雨が少ない日が続く時は水やりをしましょう。

鉢植えの場合

鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと水をあげます。夏場は朝夕の涼しい時間帯に。冬はやや控えめにして、乾かし気味で管理します。


剪定の基本とコツ

ソヨゴは自然樹形が美しい木なので、あまり強く刈り込む必要はありません。むしろ、枝を切りすぎると形が崩れたり、木に負担がかかってしまいます。

剪定の時期

  • 3月頃(冬の終わり)が基本の剪定時期です。

剪定のポイント

  • 不自然に伸びた枝や、重なって混み合っている枝を軽く間引きます。
  • 徒長枝(ひょろっと長く伸びた枝)は根元から切るか、他の枝とバランスを見て調整しましょう。
  • 剪定のしすぎには注意。基本は「軽く整える」くらいでOKです。

よくあるトラブルと害虫対策

葉がチリチリになる(葉焼け)

日差しが強すぎたり、乾燥が続くと葉先が傷むことがあります。葉焼けのサインなので、半日陰に移すか、遮光する工夫をしてみましょう。

害虫:カイガラムシ・ハマキムシ など

風通しが悪くなると発生しやすくなります。予防のためにも、年に1回の剪定で枝をすっきりさせておくと安心です。発生したら早めに取り除くか、薬剤で対応します。


ソヨゴの魅力と育てる楽しさ

ソヨゴは丈夫で手間がかからず、庭木初心者の方にもおすすめの樹木です。常緑なので一年中葉があり、花や実、葉の音など四季を通じて楽しめるのも魅力。

植えてから数年かけてじっくり育っていく姿は、日々のお庭の風景にやさしい彩りを加えてくれます。


「剪定がむずかしそう…」「植える場所に迷っている」など、もし育て方でお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。お庭に合った木選びから植え付け、剪定までサポートしています。

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