ミモザは春の訪れを告げるように、ふわふわと明るい黄色い花をたっぷり咲かせる常緑樹です。その華やかな姿から、お庭に彩りを添えたい方にとても人気があります。特に2月〜3月ごろの開花時期には、剪定してリースやスワッグなどに使う方も多いんですよ。
ミモザの特徴

ミモザは、正式には「ギンヨウアカシア」や「フサアカシア」と呼ばれるオーストラリア原産の木で、細かな銀葉と、ボールのような黄色の花が特徴です。高さは4〜5m程度まで育ちますが、剪定によって大きさをコントロールできます。
成長が早く、花つきもよいので、早くお庭を華やかにしたい方にぴったり。ただし、寒さや風には少し弱いため、植える場所の選び方がポイントになります。
ミモザの植え方
植えつけの時期
ミモザは**春(3月〜4月)または秋(10月ごろ)**が植えどきです。寒い地域では、春の植えつけのほうが安心です。
植える場所
・日当たりと風通しの良い場所がベストです。
・寒風が直接当たるような場所は避けて、建物の南側や塀のそばなど、少し守られた場所が理想です。
・水はけがよく、乾燥気味の土を好みます。
植え方の手順
- 根鉢の2〜3倍の穴を掘り、腐葉土や完熟堆肥を混ぜておきます。
- 苗木の根鉢を軽くほぐしてから、植え穴にまっすぐ立てます。
- 根鉢の表面が地面と同じ高さになるように土を戻します。
- 植えた後はたっぷりと水を与えましょう。
- 苗が倒れないように、支柱で支えてあげると安心です。
育て方のポイント
水やり
・植えつけから1〜2年は、土の乾き具合を見ながら水やりしましょう。
・根が張ってくれば、自然の雨だけでも育つようになります。
剪定(せんてい)
・ミモザは成長が早いので、毎年花が終わったあと(4月ごろ)に剪定するとよいです。
・風通しを良くし、枝が混み合わないように整えます。
・強く切ると翌年花が少なくなることもあるので、ほどほどの剪定がポイントです。
肥料
・春に緩効性の肥料を与えると、花つきが良くなります。
・肥料をあげすぎると枝ばかり伸びてしまうので、控えめに。
寒さ対策
・ミモザは寒さにやや弱いため、特に若木のうちは冬の防寒をしてあげましょう。
・根元に敷きワラをしたり、不織布で覆ったりすると安心です。
ミモザのある暮らし
花が咲く時期には、お庭がぱっと明るくなり、春の訪れを感じさせてくれるミモザ。リースや花瓶に飾って楽しむ方も多く、暮らしに彩りを添えてくれる木です。
ただし、大きくなりすぎたり、風で倒れたりすることもあるので、毎年の剪定と場所選びがとても大切です。うまく育てていくと、毎年春が待ち遠しくなりますよ。