常緑ヤマボウシは、四季を通じて葉を楽しめる美しい樹木です。春には新芽がやさしく芽吹き、初夏には白や淡いピンク色の花を咲かせ、秋には赤く色づく実がつくことも。常緑でありながら季節の移ろいを感じられる、人気の高い庭木のひとつです。

常緑ヤマボウシの特徴

常緑ヤマボウシ

常緑ヤマボウシは、文字通り一年中緑の葉を保つヤマボウシの仲間です。一般的なヤマボウシは落葉樹ですが、この常緑タイプは、比較的温暖な地域に適しており、冬でも葉を落とさず、美しい樹形を保ちます。

葉はやや厚みがあり、光沢のある濃い緑。花は初夏ごろに咲き、白から淡いピンクの花びらのような「総苞片(そうほうへん)」が特徴的です。控えめながら上品な雰囲気を持っていて、お庭のアクセントとしてもおすすめです。


常緑ヤマボウシの植え方のポイント

常緑ヤマボウシを元気に育てるためには、植える場所や時期、土づくりなどにちょっとした工夫が必要です。ひとつずつ見ていきましょう。

1. 植えつけの時期

植えつけに適しているのは、**春(3月〜4月)または秋(10月〜11月)**の涼しい時期です。真夏や真冬は根が傷みやすいので避けた方が安心です。

2. 日当たりと風通し

半日陰から日なたまで、幅広い場所で育てられます。ただし、日当たりが良いほうが花つきがよくなる傾向があります。強い西日はやや苦手なので、午後は日陰になるような場所だと葉焼けも防げます。

3. 土づくり

水はけが良く、有機質の多い土壌を好みます。植える前に腐葉土や堆肥をよく混ぜておくと、根の張りが良くなり、元気に育ってくれます。

4. 植え穴と植え方

・苗木の根鉢よりひとまわり大きめの植え穴を掘ります。
・掘った穴に元肥を混ぜた土を少し戻し、苗木を真っすぐ立てて植えます。
・根鉢の上部が地面と同じ高さになるように調整してください。
・植えた後はしっかりと土を踏み固めて、たっぷりと水を与えます。

5. 支柱を立てる

苗木が風にあおられてぐらつかないように、支柱を1〜2年は立てて固定しておくと安心です。


常緑ヤマボウシの育て方のコツ

水やり

植えつけ後の1〜2週間は毎日、たっぷりと水を与えてください。根が落ち着いた後は、自然の雨だけでも育つようになりますが、夏の乾燥時期には朝か夕方に水やりをしてあげると、葉の傷みを防げます。

剪定

剪定は**花が終わったあとの初夏(6〜7月ごろ)**か、**冬の休眠期(1〜2月)**に行うのが一般的です。混み合った枝や、内側に向かって伸びる枝をすっきりと整えると、風通しが良くなり病害虫の予防にもなります。

肥料

春先(2〜3月)に緩効性の肥料を与えておくと、新芽の成長を助けてくれます。あまり多く与えすぎると枝ばかり伸びてしまうので、控えめで大丈夫です。


まとめ

常緑ヤマボウシは、育てやすく、見た目にも優雅な樹木です。植える場所さえしっかり選べば、病害虫にも比較的強く、初心者の方にもおすすめできる庭木です。四季の変化を感じながら、毎年少しずつ成長していく姿を楽しんでみてくださいね。


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