僅かな期間しか咲かなく、どこか儚い気持ちにさせてくれる金木犀の香りは甘く、心地良い気持ちにさせてくれますよね。
お客様のご自宅の中でツバキやシマトネリコなどの庭木と並ぶくらいの金木犀が植えてあるような気がします。
そんな金木犀にお悩みを持っている方もいまして、私のホームページでは剪定作業や害虫についても記載させて頂いてるのですが、庭木の育成方法についても書いています。
今回はそんな庭木の育成方法の中で金木犀でお花が咲かない方に、今ある現状と比較してもらい、対処をして花が咲いて頂ければと思いますが、剪定や害虫のことが関係してきます。これから記載していきますのでお時間がある方は読んでみてください。
金木犀の花が咲かない3つの理由
金木犀の花を咲かすことは決して難しいことはありません。金木犀について少し知って頂き、金木犀の花が咲かない以下の3つの理由について一つ一つご説明します。
- 金木犀の花芽を切ってしまっている
- 虫が栄養を吸いつくしている
- 土壌の花を咲かせるための栄養が足りていない
金木犀はどんな木?
金木犀は太い幹をばっさり切る剪定でなければどの時期に切っても問題ないとても丈夫な庭木の一つで、ある程度の剪定にも耐えるので生垣に使用されたりします。何もお手入れせず、環境の良いところで育つと10mほどの高さまで成長し、枝幅も10mくらいまで成長します。
葉っぱは少しギザギザし、花芽は春から夏の終わりにかけて作られ、10月頃から11月頃に花を咲きます。
高さ1.5mほどの金木犀が市場では多く出回り、植えられた樹木はすくすく育っています。また日本にある金木犀のほとんどは雄だけなので実がなることはまずありません。
金木犀の花芽を切ってしまっている
上述した通り、金木犀の花芽は春から夏くらいにかけて作られます。秋口になれば花芽はぶっくりと大きくなり簡単に目視できるようになります。
花芽の形成初期の段階では目視で判断するのが容易ではなく、この時期にお手入れをすると花芽を切ってしまうことになり、開花ができなくなります。
花を咲かせるお手入れオススメ時期
花を咲かせるためには、花芽の形成時期を避けてお手入れしなければいけません。
金木犀は日本でも広い範囲で分布しているので、一番確実なのは花が散ったあとから12月中旬くらいまでにお手入れしておくと花芽を気にせず作業をすることができます。
実際に花を咲かせたいお客様からのご依頼で、都内で11月に金木犀の剪定作業をした「金木犀の剪定依頼」お客様が心配していた剪定後の3つの不安と実際の作業例は動画を載せ、ご説明していますので作業がわかりやすいと思います。お時間のある方はご覧ください。
また基本的な剪定について知りたい方は下記の記事
こちらに詳しく書いてあるので興味ある方はタップしてご覧ください。
虫が栄養を吸いつくしている
こんなに丈夫な金木犀にも害虫が付き、庭木に付く害虫の代表的なアブラムシ、カイガラムシ、ハダニとが付きますが、この害虫は栄養を吸い、成虫しどんどん数を増やしていきます。
瞬く間に庭木の栄養を吸い、開花どころではなく枯れてしまうことがあります。
虫が付きやすい金木犀の特徴で「剪定を全くしていない」、「幹に日が当たっていない」というものがありますので剪定のしなすぎも良くありません。
この代表的な害虫達は4月には既に発生しているので剪定をしていても害虫が付いている場合は薬などで駆除をオススメしています。
土壌の花を咲かせる為の栄養が足りていない
木を大きくするだけの栄養分しかなく、花を咲かせるための栄養が土の中に足りていないことがあります。庭木を植えた当初はお花が咲いていた方は肥料を適切な量を与える必要があります。
金木犀のお花のために肥料をあげる時期は冬の2月下旬までに与えると間違いありません。この肥料が春先に効果を出し、花芽が付く結果に結ぶ付きます。
春にあげても間に合わない可能性があるので冬の間にあげましょう。
肥料を与える範囲
金木犀に肥料を与えるときの範囲は、水をあげる範囲と同じで下の画像のように枝が張り出してる範囲の下部まで肥料を与えます。
まとめ
上述した3つの問題が花を咲かせない理由になっていることがほとんどなので、お手入れ時期を間違わず、肥料の必要範囲にきちんとあげると、害虫対策にもなります。
お手入れをしてても虫が付く場合は薬などで駆除すると格段に変わります。これでも花が咲かないときはかなり育成環境が悪い可能性があります。
※注意点※
自分の手の届く範囲より大きい金木犀の場合、脚立等に登って作業をすることになりますので、安全第一で作業してくだい。
肥料・薬剤散布は用法用量が重要ですのでラベルをしっかりとお読みください。
もしご自身でやるのが不安な方、やり方がいまいちわからない方は無料御見積がございますのでご相談ください。