こんにち。世田谷の植木屋、沼山造園です。
今回は世田谷の戸建ての庭先に植えられていたハナモモが、風でグラついて倒れそうになっていたため、倒木防止の為、頬杖支柱を設置してきた支柱設置事例の記事になります。
ハナモモは高さ5メートル、横には3メートルほど枝が伸びていました。
お客様はこのハナモモを大切にされていて、植えた当初に一度枝が折れたことがあったそうです。もうダメになったかと思っていたけど元気に育ってきたものの、最近ちょっとした風で木が大きく揺れていることに気づき、ご連絡頂きました。
実際にハナモモを見てみると、植木の上部がわさわさと揺れていて、なおかつ地面の中の根っこが風で持ち上がりそうになっていました。根が土と定着していないと倒木の危険性がある状態でした。
ハナモモが倒木するとどうなるか
高さ5mのハナモモが倒れるとどうなるのかといいますと、倒れる方向によりますが、半径5m以内のものに木がどさっとのしかかります。
木は硬度が固く、枝は尖っているため、人に当たると重症、もしくは死んでしまうこともあります。
また、建物や、ブロック塀なども簡単に壊してしまうほど木は重たいです。
道路に倒れてしまったら、元に戻すことはプロでないと難しく、道路を塞いでしまうことは間違いないでしょう。
支柱とは
物を支える柱のことで植木の時は植木を支えています。
植木を支える支柱にはプラスチック、竹や加工品木材を使用します。
ハナモモの状態確認をしてどのような対処をするのか
上述した通り、枝が伸びていて、根はぐらぐらしている状態でした。
木が倒れないようにする方法はいくつかありますが、今回のハナモモに適していたのは剪定と、支柱設置でした。
支柱は極度の屈折幹があったこともあり、倒れている方向も屈折している方だったため、頬杖支柱というT字型の丸太を使用した下から支える支柱を設置することにしました。
支柱を設置することにより木のぐらつきがなくなり、根が定着するのを補助することができます。
支柱設置の手順
支柱設置の流れは以下の通りです。
- 支柱設置箇所を決める
- 支柱の組み立て
- 支柱箇所の穴ほり
- 支柱を設置
- 支柱の周りの踏み固める
- 支柱と木をヒモで結ぶ
詳しい適切な支柱の設置方法は下記のボタンよりご覧ください。
頬杖支柱で必要な材料と道具
頬杖支柱で必要な材料と道具は以下の通りです。
- 丸太
- トンカチ
- ノコギリ
- かすがい
- 穴掘りスコップ(ダブルスコップ)
- バール
- シュロ縄
- 杉皮
- メジャー
通常は竹を使用して支柱を設置していますが、竹でも強度が足りなかったので太い丸太をしようしました。杉皮は木を傷つけないようになっているので重要な役割を果たしています。
支柱は一度設置すれば終わりか
あまり知られていませんが、支柱は一度設置すれば終わりではありません。
植木は日々成長し続けていて、幹も太くなりますし、背も高くなります。支柱は成長しないので木に押しつぶされたり、上部に持ち上げられたり、ヒモがちぎれたりします。
1年や2年でダメになるものではないですが、数年単位でメンテナンスが必要になります。
頬杖支柱の施工事例
下記は実際に頬杖支柱を施工した動画になります。
今回、この動画には剪定は含まれていませんが、剪定も行っております。
手順は先ほど説明していた通り、支柱が必要な箇所を選び、穴を掘っていきます。長さや角度を調整して木の負担が減るように支柱の位置を決めます。
丸太同士を加工し、カスガイという材料で固定してハナモモと結び付けていきます。
丸太と木の接触部分とヒモを結ぶ箇所は杉皮というものを巻き付け樹皮を保護しています。
支柱設置料金は19800円になりました。
ハナモモが風で揺れているため倒木防止の支柱設置の記事のまとめ
今回は世田谷区内で行った頬杖支柱の施工について詳しく説明しました。頬杖支柱はバランスの悪い、傾いた樹木を下から支える支柱になります。
適切な支柱の設置は樹木の倒木を防ぎ、樹木が健康に育っていくのに欠かせないものになります。
この記事を読んで、自分で支柱設置がご自身できそうにないと思われた方は、植木屋さんに相談することがおすすめです。
この記事を書いた世田谷区にある沼山造園では、頬杖支柱、八掛け支柱、鳥居支柱などの支柱設置のお積もりを無料で相談することができます。雑草のお悩みがある方も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。