※虫の画像がありますので苦手な方は違うサイトをご覧ください!!
5月のゴールデンウィークになりましたが、松の新芽がびょんと伸びている頃ではないでしょうか?今年も暖かくなるのが早いような気がします。
こんな温かい時期に松のお手入れをしていた時のお話をご紹介します。
松の緑摘み時に発見したマツカレハと思われる毛虫。あなたのご自宅の松は安全ですか?
松は一年に2度ほどやるのが松の樹形を保つために効果的なお手入れ方法なのですが、松のようなつんつんした針葉樹を好んで食べる害虫もいます。
この時は4月のお手入れ、松の緑摘みの作業時のことでした。専門用語で整姿剪定という意味合いで松を大きくしないためにお手入れをしていくのですが、今回はマツカレハについてですので松の基本的な育成方法は下のボタンをクリックしてお読みください。
マツカレハとは
※以下のマツカレハの画像が出てきます!!
マツカレハの毛は毒針を持っていて、アカマツからクロマツなどのマツ科に発生しやすいです。
上の画像のマツカレハは体が全体的に茶色で白っぽい、銀色っぽい線がいくつか入っている特徴がありますが、これは成長してからこのような色になり、成長する前の段階には未だお会いしたことがなく夏をすぎて頃に卵から孵化するらしいのですが、春と冬にしか松のお手入れを受けたことがないので発見に至りません。見つけた場合、追記させて頂きます。
また、マツカレハは名前の通り、松を枯れさせる原因の害虫として有名で、葉を食べる食害型で、発生の量が増えると最終的に松が枯れてしまいます。
人がマツカレハに触れるとどうなるのか
触ると数日間腫れがおさまらず、痒みを発しかぶれます。痛みが終わると痒みに変わり徐々に症状が治まります。
全て収まるのが2週間から3週間ほどかかります。
マツカレハの発生時期
4月からはマツカレハが動き始めているのを見たことがあります。このマツカレハは7月中旬まで活動し毛虫から成虫になります。この成虫が卵を産み孵化するのが8月ごろでで10月まで松の葉を食べ続け、寒くなると木の根元付近や近くの隠れやすい枯れ葉などに身を隠し冬を越します。
まとめると、4月から10月までほとんど発生するということです。
マツカレハの発見方法
マツカレハは時期によりいる場所が変わります。
春から秋にかけては幹を伝い葉を食べているので松の地上部をまんべんなく見渡します。
松の葉は緑色ですので、マツカレハの茶色い物体を探します。また不自然に葉が揺れていたり、枯れている、葉がちぎれているという状態が松の枝葉に見かけると発生している可能性があります。
冬の場合は隠れているので見つけにくいですが松の根元付近の枯れ葉や雑草に隠れているので素手で探さずにくまでなどでかき集めます。
マツカレハを発見した場合の駆除方法
絶対に素手で触らないようにしましょう!
発見しだい駆除することをお勧めします。
駆除方法は毒があることは上述した通りなので、葉の部分に発見した場合は以下の5通りがあります。
- 叩き落とす
- ハサミできる
- 薬剤をかける(ディプテレックス乳剤など)
- 枝を切り落とす
- 枝を切る
などなど色々対処方法はあります。
松は背が大きいことが多いので、高い位置に発見した場合は植木屋さんに駆除してもらうことをオススメします。
もう一度言いますが素手では触れないでください。また長袖などを着て対処することをオススメします。
冬に地面で発見した場合はちりとりやホウキなどでかき集め、袋にいれてください。
マツカレハを見つけやすくする対策
マツカレハを見つけやすくする対策は以下の2通りの方法があります。
- 松のお手入れを1年に2回する
- マツカレハが隠れる前に隠れやすい場所を作る
詳しくご説明します。
松のお手入れを1年に2回する
松は放置すると葉が茂ってきます。茂っている松の状態だと、発見がしにくいということです。さっぱりと綺麗な松を維持することで害虫が発見しやすくなり、また害虫自体が寄り付かない結果に繋がります。
マツカレハが隠れる前に隠れやすい場所を作る
庭園や松が多く植えられているところで松の幹に白っぽい藁(わら)でぐるっと巻いているのを見たことがありませんか?
マツカレハは幹を伝って地上に降りるので習性を利用して隠れやすい環境をこの藁のようなものを使って作っていきます。
このようにしてマツカレハを集め、春先に動く前に退治してしまうということです。
マツカレハの発見をしやすくなる松のお手入れ
以下の動画はマツカレハを発見したときのマツの緑摘み作業です。
作業時にマツカレハを発見して叩き落し、退治しました。
以下は実際にマツカレハがついていた元気がなかった松のお手入れ動画です。
数年かけて松が元気になり、少し勢いよく成長するようになりました。
次に風通しを良くしてマツカレハを見つけやすくなる、
下記の動画は対策にもなる冬の松のお手入れ動画です。
作業後の光の差し込み具合も害虫を寄せ付けない環境造りに繋がります。
松につく他の害虫
マツカレハ以外にも害虫が付きます。
- 葉を食害する種類
- 葉の養分を吸う種類
- 葉の中に寄生する種類
- 幹や枝を食べる樹瑠偉
以上の3種類ほどにわけられます。
葉を食害するタイプ
マツカレハ以外にハバチという虫も発生します。
葉の養分を吸う種類
葉を吸うタイプにはカイガラムシが付きます。
葉の中に寄生する種類
ハエの幼虫があの細い葉の中に寄生します。
幹や枝を食べる種類
ゾウムシやキクイムシが樹木の中に隠れています。
どの種類も松が枯れてしまう原因の害虫ですので早期発見、早期対処が基本です。
他にもある松を気を付けること
今回はマツカレハをメインに書かせて頂きましたが、他にも松について悩んでいられるかたがいます。
それは松の花粉です、松の花粉については「松の花粉対策と花摘み」に記載していますのでご興味ある方はご覧ください。
マツカレハのまとめ
松に付く毒を持つマツカレハは葉を食害し、最悪の場合枯れてしまう。
発生時期は長く、対処は毒があるので発見しだい慎重に行う
対策をしていると松に付く害虫を発見しやすくなり、寄せ付けない効果にもなる。
松にも多くの害虫がつき、花粉などの問題もある。