こんにちは、世田谷の植木屋、沼山造園の沼山です。

先日、常緑樹の針葉樹の剪定について記事を書かせてもらいましたが、今回は「落葉樹の広葉樹」の剪定と剪定時期ついて書いていこうと思います。

落葉樹の広葉樹とは

落葉広葉樹(らくようこうようじゅ)は、木の分類の一つであり、季節に応じて葉を落とす特徴を持っており、一般的に春や夏には新しい葉を生やし、秋にはそれらの葉を落とすサイクルを繰り返します。

落葉広葉樹は四季の変化を感じることができる美しい景観を提供し、冬の間は枯れた状態に見えることがありますが、秋には葉が色づくことで見る人を魅了します。また、森林や公園などで豊かな生態系を形成し、野生動物にとっても重要な生息地となっています。

落葉広葉樹は、庭園や街路樹としても植栽されています。その美しい姿や特徴から、自然環境の保全や都市の環境改善にも役立てられています。

落葉樹の広葉樹の種類

落葉広葉樹には多くの種類があります。代表的なものには、サクラ、モクレン、ヤマボウシ、ハナミズキ、モミジなどがあります。これらの木は、葉が広い形状をしていることから落葉性の広葉樹と呼ばれています。

以上が、一般的な落葉樹の針葉樹の種類ですが、種類によってはこの分類に含まれないものや、独自の特徴を持つものもあります。

剪定とは

剪定は植木の成長や形状を整えるために行われます。正しい剪定をすることで、植物の成長を促進し、綺麗で健康的な植物を育てることができます。この結果、病害虫の発生を防止することがきます。

剪定する際の注意点について理解することが重要です。怪我や事故が起こりやすく最近では熱中症などの原因にもなっています。

落葉樹の広葉樹の剪定の目的

落葉樹の広葉樹の剪定には、以下のような目的があります。

  1. 樹木の成長促進
  2. 形状や樹形の整理
  3. 病気や害虫の予防
  4. 安全確保

樹木の成長促進

落葉樹の広葉樹は剪定は、樹木の成長を促進し、健康を維持するために重要です。適切な剪定によって、根や枝のバランスが整い、樹木の栄養吸収や光合成が効率的に行われます。また、風通しを良くすることで、病気や害虫の発生を予防する効果もあります。

形状や樹形の調整

落葉樹の広葉樹の剪定によって樹木の形状や樹形を調整するためにも行われます。不要な枝を削除することで、樹木の美しい形を維持し、樹木のシルエットやバランスを美しく整えることができます。

病気や害虫の予防

落葉樹の広葉樹は、適切な剪定によって、病気や害虫の発生を予防することができます。剪定によって樹木の通気性や日光の当たり方を改善し、湿気や病原菌の繁殖を抑えることが可能です。また、剪定によって感染している枝や樹皮を早期に発見し、取り除くことで病気の拡大を防ぐこともできます。

安全確保

落葉樹の広葉樹の剪定は、樹木周辺の安全を確保するためにも重要です成長した枝が建物や電線に接触し、損傷を引き起こす可能性がある場合や、枝が道路や歩道に垂れ下がって危険を生じる場合には、剪定によってこれらの問題を解決することができます。また、剪定によって樹木の安定性を高め、風や雪の影響で倒れるリスクを低減させることもできます。

適切な剪定は落葉広葉樹の健康と美観を保つために不可欠であり、樹木の長寿命化に繋がります。ただし、過度な剪定を行うと樹木に悪影響になります。

「落葉樹の広葉樹の剪定」冬から春の12~4月に剪定したほうが良い理由

基本的に落葉樹の広葉樹の剪定の時期は冬から春の12~4月に行います。

落葉樹の広葉樹の冬から春の剪定

落葉広葉樹を冬から早春の間に剪定を行う理由は次の4つの通りです。

  • 落葉広葉樹の負担を軽減
  • 枝が露出しているので枝ぶりが見えやすい
  • 病気や害虫のリスクを減らす
  • 剪定による新芽の発芽を促進

落葉広葉樹の負担を軽減

冬季は落葉広葉樹の休眠期であり、成長が停止している時期です。このため、剪定によるストレスや影響が最小限に抑えられます。剪定による切り口の回復や新芽の発芽が迅速に行われるため、樹木が健康的に成長することが期待できます。

枝が露出しているので枝ぶりが見えやすい

冬季は樹木が落葉し、枝が見やすくなっている状態です。このため、樹木の構造や形状が見やすくなり、剪定の対象となる枝を正確に選択することができます。また、剪定による形状やバランスの調整がしやすくなります。

病気や害虫のリスクを減らす

冬季は一部の病気や害虫の活動が低下しているため、剪定による感染や侵入のリスクが低くなります。剪定後の切り口も早く乾燥し、感染のリスクが減少します。

剪定による新芽の発芽を促進

冬剪定によって、樹木は剪定面から新たな芽を発芽させる傾向があります。新芽は春に成長を開始し、樹木の健康的な成長や形成を促進します。

落葉広葉樹の夏と真冬の剪定は厳禁

夏季は落葉広葉樹が活発に成長している時期であり、剪定によるストレスが大きくなります。また、高温や乾燥の環境下では、剪定面からの水分が抜ける量が増加し、樹木の回復が困難になる可能性があります。したがって、夏季の剪定は避けるべきです。

また、真冬も剪定によって枝や樹木が凍結するリスクもあります。

いずれも枯れてしまう原因になるので、夏と真冬の剪定はやらない方がいいでしょう。

落葉広葉樹の強剪定時期

落葉広葉樹は背が高くなるものが多いため、ご依頼内容をお聞きしていると、たくさん剪定したい、背を小さくしたい、木を小さくしたいというご要望を聞きます。このたくさん剪定することを「強剪定」と呼びます。

強剪定を行う場合は寒くなってきた冬の時期、落葉後の10月末から12月頃をオススメしています。樹木がどれくらい元気なのかを確認したうえで剪定できる量を決めます。

落葉広葉樹の強剪定の注意点

一度に大量の剪定を行う場合でも、樹木の健康を損なわないように剪定の範囲を見極めましょう。健全な枝や重要な枝を残しつつ、必要な剪定を行うことが重要です。

剪定した枝の切り口は、樹木の病気や害虫の侵入経路となる可能性があるため、適切な処理を行いましょう。切り口には樹脂剤や癒合材を塗布することで、感染のリスクを軽減できます。

また剪定時はハサミやノコギリといった道具を使うと思いますが、適切で清潔な道具を使い、剪定箇所の断面など綺麗に切ることで病気の予防になります。

強剪定作業は高所や複雑な環境で行われることがあります。安全に作業するために、適切な保護具(安全帯、ヘルメット、手袋など)を着用し、はしごや足場を確実に設置しましょう。また、周囲の人々や物品に注意を払い、事故や損傷のリスクを最小限に抑えましょう。

これらを判断できないときは専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。地元の植木屋や庭師さんいアドバイスを受けた方が樹木のためになるかと思います。

落葉広葉樹の剪定方法

落葉広葉樹の剪定の目的を明確にしましょう。枝の調整、形状の整え、病気や害虫の管理など、具体的な目的に基づいて剪定を行います。

道具は剪定鋏、のこぎり、チェーンソーなど、樹木のサイズと剪定の目的に応じた適切な道具を用意します。道具は切れ味の良いものを選び、清潔な状態に保つことが重要です。

剪定する枝は枯れている枝、交差している枝、樹形を崩している枝など、樹木の成長や形状に影響を及ぼす可能性のある不要な枝を切っていきます。

次に、樹形を考えながら透かし剪定や刈込剪定をします。

【まとめ】落葉樹の広葉樹の剪定と剪定時期について


落葉広葉樹の剪定は、樹木の健康と美観を維持するために重要な作業です。適切な剪定方法と時期を選ぶことで、樹木の成長を促進し、美しい形状を保つことができます。剪定の目的は、健康状態の向上、成長促進、枝の調整、病気や害虫の管理などです。

早春剪定は成長期の始まりに行い、新芽の成長を促進します。冬剪定は休眠時期に行い、形状やバランスの調整、病気や害虫の防除に役立ちます。

剪定時には適切な道具を使用し、切り口を滑らかに仕上げ、剪定後のケアも重要です。過度な剪定や剪定してはいけない時期に注意し、樹木の健康を最優先に考えましょう。

この記事を読んで、自分で落葉樹の広葉樹を剪定をできそうにないと思われた方は、植木屋や庭師に相談することがおすすめです。

この記事を書いた植木屋の世田谷区にある沼山造園では、剪定・植栽などのお見積もりを無料で相談することができます。庭木などのお悩みがある方も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

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