元気な庭木になる3つの育て方と誤解されやすい2つの育成方法

元気なトキワマンサク

せっかく植えた植木が枯れていくのはとても残念なことですよね。
植えてあるものの水あげのタイミングもわからないということをよく聞きます。

この記事は庭木に以下のようなお悩みをお持ちの方のために書いています。

  • 植木の葉っぱが垂れている
  • 植木が枯れてきているような気がする
  • 水を毎日植木にあげているのに元気がない
  • 何故かたくさん葉っぱがちぎれてる
  • 植木が傾いてる気がする
  • 植木の害虫が増えた気がする
  • 肥料をあげているのに元気がない

でも安心してください。植木を元気に育てることは決して難しいことではありません。植木屋としてお庭を大事にしたい皆さんに知ってほしいポイントをお伝えします。

このポイントを掴んでいれば庭木が元気に育ち、トラブルも少なくなります。

庭木を元気に育てる3つのポイント

実際、自宅にある植木の名前すらわからず、何をどうすればいいのかわからないという方がほとんどだと思います。

植木は私たちと同じ生き物です。赤子のようにまだご飯をちゃんと食べれない状態や病気の人にいきなり栄養剤を与えることはしませんよね?植木も同じように肥料をあげれば良いというわけにはいきません。植物が元気に育つためには成長するために最低限必要な条件を整えてあげなければなりません。

それでは庭木が元気に育つための方法を大事な順で3つご紹介と、よく植木を元気にするときに勘違いされやすいことを2つ書いていきます。

  1. 植木を根付かせる
  2. 水あげ
  3. 害虫を寄せ付けず、病気になりにくい環境造り

植木を元気にしようとして良く勘違いされやすい2つの育成方法

  1. 肥料を大量にあげても植木が元気になるわけではない
  2. 病害虫は一度の対処で治るものではない

なぜこの順番で植木が元気になっていくのかを一つずつ説明し、よくある誤解で木が枯れてしまうことを防いでもらいます。

植木を根付かせる

まず植木がグラグラしていることは植木が成長していくことにおいてご法度です。根が土に絡んでいないということは、水を上手く吸えないことに直結し、養分を土から摂取できません。肥料をあげようが何をしようが根が栄養を吸いにくい状態なのです。

では、植木を根付かせる方法を書いていきます。

それは、植木に支柱をしてあげましょう。

ぐらぐらして根が落ち着かないこともなくなり、少ない栄養の摂取量の中で根を伸ばす力を使えます。根を張れば植木が水をたくさん吸えるようになります。

支柱について必要ない、意味がない、見栄えが悪くなると感じている方は以下の5つを読んで頂いてこれを機にどれだけ支柱をすることが大事なのか知って頂ければ幸いです。

  • 植木の支柱の役割とは
  • 支柱の必要な根付いていない植木はどんな木?
  • 支柱をするときの注意点
  • 支柱の必要な期間

植木の支柱の役割とは

植木の支柱は木を支えるために竹やプラスチックの棒を添え植木が倒れないようにしています。

また支柱は植木の根を根付かせるまでの補助をしています。

支柱の必要な根付いていない植木はどんな木?

植木はある程度大きくなると根をだんだんと成長していきます。ですが自然に種から成長したものでなければ根鉢は加工されているため、植えたばかりの庭木は間違いなく根っこがはれていないので支柱は必須です。

また成長した植木でも軽く揺らしてみて地面が持ち上がったり、少し揺らしてみただけで根元の方から揺れていたら支柱が必要です。

強風が吹いて木が倒れ、木が死んでしまうという最悪な結果もありますが、これは倒木について書いてある「台風24号が過ぎ去った翌日。暴風、大雨による被害は世田谷区や川崎市と拾い地域で倒木の爪あとを残しました。」に書いてありますのでお時間がある方はお読みください。

支柱をするときの注意点

上述した通り支柱は根付かせるまでの補助になります。なので、添えてある支柱がグラグラしていたり、支柱をした植木自体がぐらぐらしていると全く意味がないということになります。

ぐらぐらしてるのは支柱の強度が足りていないということです。本数を増やすか、支柱の太さ、支柱の立て方を変えてみましょう。

支柱の詳しい立て方は「植栽した支柱がない植木の元気はありますか?」を見てみてください。

植木が支柱を必要な期間

庭木は様々な用途で植えられていますよね。

この用途によって支柱が必要な期間は変りますのでざっくり観賞用、実の採取用、垣根(生垣)の3つに分けて説明します。

観賞用

観賞用は根が土壌になじみ木を揺すって根っこが起き上ったりしないようになるまで支柱をしましょう。

実の採取用

こちらも根が土壌に馴染むまでですが実を付けたときは植木は重くなります。実がなっているときに木が傾きそうな場合は支柱は残すようにしましょう。

垣根(生垣)

植木の支柱の必要な期間は木がしっかりと根付けば必要ないということですが、生垣のために植えてある庭木は違います。

生垣は目隠しなどに使われていますが、風を遮るためにもあるため風の力をもろに受けます。植えて数年経った生垣でもコロッと倒れてしまったり幹や枝が折れてしまうことがあります。生垣の支柱を取り外すことは極力しない方がいいでしょう。

水あげ(潅水)

根っこを根付かせる準備ができたら水あげです。

植木は家の外にあり、雨が降るから水を上げなくてもいいと思ってる方が多いですが、これは間違いです。

人間が喉を乾くのと同様に植木も水をたくさん欲していいます。

一日中降っている雨や局地的な豪雨でない限り、しっかりと植木の根の底まで水が届いていません。

水あげの方法や水あげ時に注意することがあるので以下の5つをご紹介します。

  • 水のあげ方
  • 水あげの範囲
  • 水あげのタイミングと量
  • 水の流れる道
  • 水あげの時間

それでは順番に説明していきます。

水のあげ方

水のあげ方について説明します。

植木に水をあげる時は、葉っぱに水をかけるのでなく植木の下にある土に水をあげます。植木は葉っぱから水を吸収するわけでなく根っこから水を吸収するのです。注意しましょう。

葉には水をあげない

上の画像のように葉っぱに水をあげない。

水をあげるのは土に

上の画像のように植木の根元の方の土に水をあげます。

水あげの範囲

水をあげる範囲は植木の枝が出てる範囲の下まで全域に水をあげます。

水あげ範囲の画像

上の画像のように枝が出てる範囲の真下の赤丸の範囲まで水をあげます。

自然なものなので絶対ではないですが、根は枝が伸びている範囲まで根を伸ばす性質をもっています。

枝が広がれば必然的に根っこも広がります。これは木を支えるため、また多くの水を吸うことができるようになるためでもあります。

水あげのタイミングと量

水のあげるタイミングは土が白く乾いてからあげるのが基本です。もともと黒い土でわかりにくい場合は手で触り、さらさらしてる時が水あげのタイミングです。動画にしているので時間がある方は下の動画をご覧ください。

動画を見て頂ければ水あげると土の色が変わってるのがわかると思います。

また何度か水をあげていると自宅の土が何日くらいで乾き切るのがわかってきます。土壌の乾き具合は各ご家庭によって違います。様子を見ながら水をあげてご自宅の水あげの間隔を知りましょう。

また、土が乾いていない状態で再び水をあげるのは良くありません。何事も適度が大事です。水のあげすぎは根を腐らせてしまうことと逆に植木の根の成長の妨げになります。

大切なのは土が乾いてから水をあげることです。

植木の根は水を吸い上げ終わった土壌が乾き切った後に伸びます。ずっと水が土壌にあると根を伸ばさなくても根の届く範囲に水があるので成長する必要がないと植木が感じます。

この結果、弱い根っこのまま上物の枝葉だけが広がり倒木になってしまいます。

続いて水をあげる量についてです。

水をあげた範囲がびしゃびしゃになるほどあげましょう。これ以上あげても地面に浸透しないくらいで大丈夫です。乾いたらまだ同じ量をあげてください。

水あげの量

上の画像のように少し水が溜まるくらいあげても問題ありません。徐々に浸透していきます。

水の流れる道

水をあげる時、勾配の低いところに水は流れます。

水をあげてるようで水が逃げてしまうことを防ぐために水をあげる範囲に土を盛り、水が溜まりやすい囲いを作ってあげます。これにより水が溜まり土の中に浸透していきます。

植木屋さんが植木を植えるときはだいたいはこの作業をしてくれるはずです。

参考程度に下の画像が土を持っている状態です。

植木の周りに土留め

土を盛ることによって水が木の根元に浸透しやすく水が逃げなくなります。

水あげの時間

水をあげるタイミングですが夏場(梅雨明けの7月から10月上旬)は日が暮れてからあげましょう。朝に大量の水をあげてもすぐに太陽の熱で温められお湯をあげてるのと同じ状態になります。

その他の季節では朝か夜に水をあげれば問題ありません。

害虫を寄せ付けず病気になりにくい環境造り

植木は話しすらしませんが水をたくさん求めることも含め、人間に似ていて病気にもなります。病気の原因は様々ですが、根本的な病気の原因になりにくい環境を作ってあげることが大事です。

植木が病気になりにくい環境とは「風通しが良い」が必然になります。

風通しが病気となんで直結するの?って思いますよね。ちゃんと理由がありますのでこのまま読み続けてください。

樹木は葉から蒸散をして水分を出していますし、夜露などで葉っぱや幹に湿気がある状態が多いので、風というドライヤーのような役目がありますが葉っぱが密集していると植木の外側は乾燥しますが風通しの悪い状態では密集した木の内側は蒸れてカビが生えやすい状態になります。

人間でいうと髪の毛が伸びていてお風呂上りに乾きにくいような状態と同じです。こんな状態が続くと風邪をひきやすくなりますよね。樹木も同じで風邪とは違いますがうどんこ病などの病気になります。

また風通しが悪い状態は樹木につく害虫を食べる鳥やその他の生物から身を隠す絶好的な隠れ家になりますので害虫が付きやすくなります。

害虫は樹木の葉や枝、幹から栄養を摂取するので樹木が弱る原因になります。また、害虫も生き物ですからおしっこやうんちをします。このおしっこやうんちが樹木の病気を引き起こす原因になります。

風通しの良い状態を作ることは害虫も寄りにくくなり病気になりにくい樹木になる一歩になります。では風通しの悪い状態と良い状態というのはどのようなものか画像で見ていきましょう。

ぼさぼさな紅葉

まず、上の画像はお手入れをしていないモミジです。葉が密集していて奥の家も見えず風があたっても見るからに木の内側に風が入りにくそうですよね。

このように木の奥が少しも透けて見えない状態が風通しが良くないということです。

次にモミジのお手入れ後の画像をご覧ください。

風通しの良いモミジ

モミジのお手入れをしたおかげでレースのカーテンのように奥の家が透けて見えていますね。

枝ぶりや幹が見えていることが大事で太陽の光が幹にあたることで植木の湿気をなくし、そよ風が吹いても木の内側まで風が浸透することができます。

この環境造りが植木を元気にする一歩になりますので心がけるようにしましょう。

誤解されやすい2つの育成方法

植木を元気にするためには肥料をあげたところで何も解決しないことは上述したとおりで、ここからは上述したポイントを満たしたのにも関わらずまだ元気になっていない方へ誤解されやすい肥料と薬剤散布のあげかたについて書いていきます。

肥料のあげる量や薬剤の散布の回数は間違えると木が枯れてしまいますので読んでこのことだけは絶対に守って頂ければ幸いです。

肥料はたくさんあげればいいわけではない

何事も適度な量のが大事です。やっと肥料をあげれるといって必要以上の肥料を与えると肥料やけという現象が起き最悪の場合、植木が根から枯れ始め、根に支障が出ると植木のてっぺんの枝が枯れてきて全体に広がり植木が死んでしまいます。

なぜこんなことになるのかと言うと、少し科学的なことが絡んできますが簡単に説明すると肥料の成分が根の水分を土壌に逃がして根を枯らしてしまうためです。

必ず肥料はボトルや袋に書いてある注意事項を読み適切な時期に適量を与えましょう。

肥料の撒き方についての詳しいは記事はこれから書きますのでご興味あるかたはお待ちください。また、お急ぎの方はコメントや問い合わせからご連絡いただければと思います。

病害虫は一度の対処でいなくなるものではない

1年のなかで植木の害虫や病気は絶えず生き延びるために植木や植木周りの土壌に身を潜め、子孫を残そうと必死で早期発見はなかなか難しいです。

ここでは害虫と病気についてわかりやすいように分けて説明しますが最終的に言いたいことは一緒です。それは一度の薬の散布で虫も菌も全滅することはないということです。

植木の害虫の薬剤散布は意外と難しい

虫が嫌いな方や、人に実害が出る虫が庭木に付き困っている、なかなか虫が減らないというのが事実ですよね。大嫌いな虫に立ち向かうのも意外と勇気がいりますし、大事な植木が痛んでくのも本当につらい状態です。薬を買ってきて散布したその日は大丈夫かな?と思っても次の週にはまた虫がついてることが多々あります。

これは害虫が一年に数回にわたって卵から孵化することと、孵化するタイミングが遅れて出てきた害虫がいること。樹木の幹の割れ目に虫が隠れていたり、きちんと薬が葉や枝に散布されていなく、効果が発揮していない、薬の成分が体に付着しないように殻にこもって栄養を摂取してる虫もいるということがあります。そして何より薬には効き目が1カ月半~2カ月で切れてしまうということです。

一年に数回孵化する虫からすると薬の効果が切れてしまってる植木は住み心地のよい植木に戻っています。害虫退治には時間がかかります。適格な散布時期と散布方法で害虫の住みにくい環境を作っていかなければならない難しさがあります。

ですが、逆に言えば庭木についた害虫について知ることができれば散布時期の時期を把握し、虫が寄らない庭をつくっていくことができます。

ごく稀に薬剤の濃度を高くして散布すれば効果が長くなるかもと思う方がいますが絶対にやめましょう。木がすぐに枯れてしまいます。

植木の病気も一度の薬剤散布で治らない

植木が病気にかかるのは病原菌が活動しやすい環境が整ってるためです。この植木が病気にかかりやすい環境は植木の管理不足によるものがほとんどですので一度薬剤を散布したからといってどうにかなるものではありません。

環境を整え、薬を撒いても全ての菌は消えるわけでなく、病原菌が植木の中に残っています。菌が繁殖するための条件になればすぐに再発するでしょう。一度病気になると完治しにくいので、薬剤は適切な時期に散布し続けなければなりません。

薬剤散布は回数制限がある

肥料同様に薬のあげる量も注意が必要で、同じ薬を1年に10回も20回も散布するのは薬害が起きることがあります。肥料は根っこから被害がでることが多いですが薬剤散布は葉が黒ずんだり幹が変色したりと、目で見てわかる変化が土の上に出てる植木に症状が出て最悪枯れてしまいます。

肥料も薬剤も適量と適切な回数が大事ですのでラベルを必ず読んでからあげるようにしましょう。

まとめ

意外と知らないことが多かったかもしれませんが大事なポイントをおさえていれば庭木を元気に育てることはそんなに難しいことではないことがわかって頂けたかと思います。

もう一度まとめます。

庭木が元気に育つための3つの方法

1、庭木は基本的に根っこがしっかりとしていなければならない

2、水のあげ方を間違わずにたっぷりとあげる

3、風通しの良い状態を作ることは害虫も寄りにくくなり病気になりにくい植木になる

植木を元気にしようとしてよく勘違いされやすい2つの育成方法

1、肥料を大量にあげても植木が元気になるわけではない

2、薬剤散布は回数制限を守り、適量を適切な時期に与えることが大事

元気のない植木は一番最初の根っこについて書かれてることができてない植木がほとんどです。庭木を大事にしたいかたはは再度読み直してみてください。

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