都内のお客様から聞く「庭木に付く害虫」による被害の3つの特徴と、害虫を見つける6つの手順

害虫に葉を食べられた庭木

こんにちは。都内で庭木の定期サービスを得意とする沼山造園の沼山です。

本日は都内のお客さんからの問い合わせの中で多い庭木に付く害虫の被害の特徴について書いていきます。

既に害虫を発見していて虫が大の苦手でどうにもこうにも手に負えない方は「そこをなんとか!「大至急」駆除したい毒性のあるチャドクガに駆除について記載しています。

緊急な方は上記を読んでください。記事を見る余裕もない方はお電話を頂ければご対応できますので下記の番号よりご連絡ください。

なんて電話をしたら言いかわからない時は「庭の木に虫がでました!」とご連絡頂ければご対応できます。虫退治は早急なのが一番です。 

電話番号は03-4285-2689です。現場に出てることが多いですがすぐにお伺いできるかもしれません

緊急ではなく毎年「あの大切な梅に何かいるような気がする」、「桜に虫が付いてる感じがするのよね」と、どうにかしたいとお考えの方はこのまま読み進めて頂けると庭木の害虫被害の特徴と合致した場合、解決できると思います。

ですが最初に言わせてください。害虫の駆除をするときは薬を撒くのが一番です。これだけは揺るぎません。薬はその虫に対して研究され、虫に害がでるように作られています。散布時期を間違わなければ効果は絶大です。

それでは庭木につく害虫の特徴について書いていきます。

「庭木に付く害虫」による被害の特徴

これから書く害虫の特徴に当てはまれば害虫の特定につながり、害虫の特定は駆除方法につながり今後の対策にも応用がききます。大事なことなので、庭木に異常を感じた方は当てはまる特徴がないかご確認ください。

また今回の庭木につく害虫の発生は、およそ以下の2つの時期に絞られます。

1回目の卵から孵化する3月下旬から4月下旬と6月下旬から7月下旬までに幼虫が発生していることが多いです。この時期を逸れた5月~6月中旬、8月以降に被害に気付いた方は幼虫が成長し、発見が遅れている可能性があるので庭にある植木が大事な方は、早めの対処をお勧めします。

今回は都内のお客様からのご相談件数が多かった順で書いていくので、地面の中の話ではなく地上部の発見しやすい箇所について以下の3通りの被害の特徴を書いていきます。

  1. 葉が食べられている
  2. 葉が茶色く縮れて丸まる
  3. 葉に小さくいくつもの白い点々がある

葉が食べられている

都内のお客様で一番多かったのが葉っぱに食べらているというご相談でした。これは目視しやすく、わかりやすい被害の特徴だと思います。害虫による葉の食害の中でお客様の庭木を見て多かった6通りの食べられ方をご説明します。

  1. 葉にまばらの複数の小さい数mm程の穴があいている
  2. 葉にまばらの大き数cmほどの穴がいびつな形であいている
  3. 葉の葉脈が残って、食べられたような跡がある
  4. 葉っぱの形は残っているがレースカーテンのように透けている
  5. 葉の外側からちぎれていて、太い葉脈が残っている
  6. 葉の外側のがちぎれている、葉っぱの原形がない

などの被害にあっています。この被害に近いものはありませんでしょうか?この被害に似ている葉がある場合、次の虫がいる可能性がありますので探しましょう。

※葉脈とは以下の画像のような葉の筋のことです

葉の葉脈の説明

1.葉にまばらの複数の小さい穴があいている

  • オオシロオビクロハバチ

幼虫の成長段階で食べ方が変わってくるのですが幼虫の段階だと小さい穴があいているように見えますが実際は葉肉しか食べておらず白い膜のように細い葉脈が残ります。少し大きくなると細い葉脈も食べ葉の真ん中にある太い葉脈を残し、違う葉にうつり食べ始めます。主にバラに付きますが体をくねらせているのが特徴的です。

駆除はGFオルトラン液剤やベニカR乳剤を散布し、対策は成虫を見つけしだい駆除です。

  • コガネムシ

綺麗に光ってるコガネムシですが、あれは成虫で葉っぱを食べます。主に果物の樹木でカキ、ブドウやミモザ、桜、バラ、コナラ、クヌギ、ケヤキで見かけたことがあります。光沢がある虫なので見つけやすい。

駆除にはベニカR乳剤を散布し、対策は土壌に隠れている幼虫を取り除く(幼虫は根を食べるので)

2.葉にまばらの大きめの穴がいびつな形であいている

  • サンゴジュハムシ

※ハムシ科は種類が多く、庭木につくのはサンゴジュが代表的だが、自宅で野菜を植えてる方は被害に合われている方が多い。あくまでも植木屋として庭木ついての説明なのでサンゴジュハムシに限定してご説明します。

名前の通り、サンゴジュに発生する食欲旺盛の甲虫で、庭木の中でサンゴジュが無残に穴だらけなのを良く見かけますがだいたいこの害虫です。

※2020/04/24追記※ サンゴジュハムシの発生を確認しました。駆除作業例はコチラ「」

駆除方法はスミチオン乳剤を樹全体に満遍なく噴霧します。
同時に浸透移行性殺虫剤 (オルトラン粒剤)を樹の周りに撒きます。食害があった葉っぱには卵が産み付けられていることがあるため、駆除や対策を行う時には剪定とセットで行うといいでしょう。

3.葉の葉脈が残って、食べられたような跡がある

  • チュウレンジハバチ

バラにつく害虫で群れで葉っぱを食べる。バラの葉の裏に隠れていることが多く生まれたばかりの時はこれは虫かな?というくらい小さい。葉を食べ始めると成長速度が早く、葉を食べるスピードも速い。

気づくとバラ一本分の葉はすぐ食べられ、近くに他のバラがあると移動してすぐに犠牲になる。

バラは水あげが大事なので水あげの時に葉に異変に気付くことができます。

駆除にはGFオルトランCやベニカR乳剤を使い、防除は卵を産み付けられたバラの茎の裂け目の卵を掻き出します。

  • ルリチュウレンジ

様々なところで植えられているツツジ属に群れで葉を食べるルリチュウレンジ。ツツジ属にはオオムラサキツツジやサツキといった一般的に知れ渡っているなじみ深い庭木に付く虫。ツツジ属の樹木に異変があればまずこの虫を思い浮かべてもいいかもしれないくらい繁殖力が高い害虫です。

駆除にはGFオルトランCやベニカR乳剤を使い、対策はオルトランを散布する

  • バッタ

簡単に育てれる大葉に良くついています。大葉は食用として植えてるかたが多いので薬剤での対処はあまりしたくない方が多いのでネットや細い棒を使って囲いをつくらなければ対策しにくいのが難点な虫です。

  • チャドクガ

沼山造園では毎年定期的に対策させて頂いてるチャドクガです。主にツバキ、サザンカ、ヒメシャラなどのツバキ科につく毒毛をもつ蛾の幼虫で、チャドクガがいた植木に触るだけで毒毛の被害にあう大変危険な害虫です。

駆除にはトレボンMCやスティンガーフロアブルなどを使い、防除にはスミチオンを使います。

チャドクガについて詳しく知りたい方は「庭にあるツバキを嫌いにならない為の3つのステップ」をお読みください。

4.葉っぱの形は残っているがレースカーテンのように透けている

  • イラガ

大変危険な毒毛を持ち、人にも害を与える毛虫。触れた瞬間に激痛が走り、そのあとに痛みも続く厄介な害虫です。幼虫の初期段階は群れで動き、葉肉だけ食べて葉っぱをレース状にしていく。大きくなると単独で行動し始め、太い葉脈を残し葉を食べる。イラガがを探すときに、この2種類の葉っぱの形状が同じ木にあった場合、幼虫が単独行動をしている可能性が大なので見つけにくく、早急に駆除が必要。

イラガを特に見かけるのはハナミズキ、ヤマボウシ、カキ、紅カナメモチ、シラカシ、桜、ウメ、ヒイラギ、モミジなど庭に頻繁に植えられている樹木につくる。

駆除にはスミチオン、マラソンを散布し対策はまゆを駆除するのが効果的。

イラガの詳細な説明は「チャドクガ駆除終わりにイラガを発見」に書いてありますので、家にある庭木の葉がレースのようになっていたらぜひ見てみてください。

5.葉の外側からちぎれていて、太い葉脈が残っている

  • モンクロシャチホコ

バラ科の桜、梅(最近流行ったユスラウメ)、ビワなどの葉を食害する。幼虫の段階で色が赤っぽい色から黒くなるので葉を食べてるときは見つけやすい害虫。都内では人間には無害とされているところが多く街路樹で発生した場合は駆除対象にならないこともあるようですが、自宅の庭木について丸坊主にされたら枯れてしまうこともあるので庭木に出た場合は駆除対象にしています。

モンクロシャチホコの駆除にはトレボンMCやディープテレクス乳剤を散布し、対策はオルトランを散布する。

6.葉の外側からちぎれている、ほぼ葉っぱの原形がない

  • スズメガ科

スズメガ科は様々な庭木につきますが、種類によっては特定の庭木につく。バラに付くことが多いモモスズメ、松に付くクルマスズメ、クチナシに付くオオスカシバなどがいるがどれもこれも食欲旺盛で気づかない間に葉っぱがみるみるうちになくなっている事が多い。

この他にもオリーブ、カシ類、ネズミモチ、ヒイラギ、シマトネリコに発見したことがある。

大半が葉っぱと同じ緑色をしている幼虫が多いので葉っぱを食べつくされた後か、スズメガがした大量の糞が庭木の周りい転がっていて、発見が遅れることが多々ある。

スズメガ科の駆除にはオルトランやトレボン乳剤などを使い防除は成虫の駆除や卵を駆除します。

葉が縮れながら丸まっている

穴が開く被害に次いで葉が縮れてクルクルと丸まっているという被害が多かったです。ただ丸まっているのでなはなく葉が縮れてながら点がポイントです。このように葉が縮れて丸まる原因を作るのは主に2種類の害虫が考えれます。

  1. アブラムシ
  2. ゾウムシ

どちらも知名度が高く悪名高い庭木の害虫ではないでしょうか。少し詳しく書いていきますのでこの虫がいそうな方は読み続けてください。

アブラムシ

アブラムシは最初に羽がない状態で生まれ、移動することなくその年に伸びた新芽や葉裏に付き、雨風から身を守るため葉を丸め隠れながら栄養を植木から吸ったり、そのままの状態で吸うものもいます。

一匹が倍々で増えていくアブラムシは他の虫に比べ物にならないくらい繁殖力が強く、大量のアブラムシが庭木の栄養を根こそぎ吸うので新芽だけでなく樹木自体全体が元気がなくなります。最悪の場合は樹木が枯れてしまい、吸うものが無くなったアブラムシが卵を産み、新たな羽つきのアブラムシが生まれ他の樹木に移ります。

この時にアブラムシがウィルスを持っていると、他の植物に媒介し、移り住んだ樹木がウィルスに感染してしまうのです。このウィルスのかかると葉が変色し斑点が出てきます。次に、葉が小さくなり徐々に奇形化します。これを「モザイク病」と呼び、この病気の怖いところは治らない病気というところです

庭木でモザイク病になっているのをよく見かけるのが、みかんの木と紫陽花です。お花や実を楽しむものなので、病気にかかると花も実もつけれなくなってしまいます。

また、アブラムシ自体の悪影響も酷いものですが、糞に含まれる菌が原因で、「すす病」という葉が黒くなり光合成が出来なくなる病気になります。最後には枯れてしまいます。3害あって1里無しという感じです。

アブラムシが付くとどんな被害が起きるのか簡単にまとめると

  • 栄養を吸われて植木が弱り、最悪枯れる。
  • ウィルスにかかりモザイク病になる可能性がある
  • 糞尿が原因ですす病になる

アブラムシを見かけたことがある庭木はシラカシ、アラカシ、紫陽花、ウメ、モミジ、サルスベリ、月桂樹(ローリエ)、サクラ、トキワマンサク、モチの木、ムクゲ、金木犀、マキの木、柑橘類、ハナミズキと書いていくときりがないくらいアブラムシはどの木にも付くイメージです。

駆除方法はオルトランやベニカといった薬剤散布や羽のないアブラムシには大量の水を勢いよくかけるのも効果的です。対策はスミソンを散布するといいでしょう。

※追記2020年5月8日※

実際の駆除の一例と対策について書きました。「アブラムシの発見から駆除までの一例と予防策」に記載していますのでお時間がある方はご覧ください。

誰にでもできるアブラムシの駆除方法を書きました。「誰でもできる!庭木のアブラムシ駆除方法6選」に記載していますのでお時間がある方はご覧ください。

ゾウムシ

ゾウムシの中でバラゾウムシという種類がいます。新芽を食べ、縮れて丸まるというよりは枯れていて縮れて丸まってるように見えるといった方がいいでしょうか。名前の通り、バラに付く害虫で育成が悪くなります。

駆除方法は手や割りばしで摘まむ物理的な方法やスミチオンという薬剤を散布すことで他の害虫にも効果がでます。防除は難しいので発見しだい倒すということになります。

葉に小さくいくつもの白い点々がある

3つめに多い症状として葉に白い点々があらわれるというものでした。この症状は害虫が葉の栄養を吸っていることが多く、葉裏に虫が潜んでいて、その正体はハダニの可能性が高いです。この虫も庭木の育成を著しく阻害するので説明します。

ハダニ

ハダニは本当に小さく数ミリほどで、赤や茶色、白っぽいの虫で葉の裏に隠れていますいるので見つけにくい所に隠れていて、ぱっと見ても小さすぎて虫かどうかを見分けるのが大変です。日頃から庭木の状態を見ている人であれば異変に気付きやすいですが、庭木に関して何もわからない人がハダニがいる!とすぐにわかることはないと思います。ですので被害の症状から判断してから発見、対処をする流れが多いです。

ハダニを多く見かける庭木はミカンやデコポンといった柑橘類や梅のような実がなる植木、ユキヤナギにも先日見かけました。

駆除方法はバロックフロアブルやマラソン乳剤を散布すると効果的です。対策は簡単で、日頃の木にお水をあげるときに葉の裏にもかけてあげると効果的です。

どの害虫にもいえる特徴

害虫の被害の特徴としてどの虫にもいえることがあって、人間と同じ生き物なので糞尿をします。庭木の周りに見たことのないコロコロした小さい石のようなものやテカテカと輝いてる液体のようなものがあれば害虫がいる可能性がいます。

また害虫はしつこいです。これは一度駆除をしたからといって今後出なくなるというわけでなく何度も出てくることを覚悟しましょう。害虫の集まりやすい環境になっているのです。駆除をしたら対策をしましょう。庭木の今後のためになります。

害虫を寄せ付けない庭木の育成方法については「元気な庭木になる3つの育て方と誤解されやすい2つの育成方法」のページにある目次の1.3の【害虫を寄せ付けず病気になりにくい環境造り】に記載していますのでこのページ内の目次の1.3をクリックするとすぐに読むことができます。お時間がある方が読んで頂けたら今後の対策になると思います。

虫の耐性と薬剤散布の薬害

ここまで庭木の被害の特徴から害虫を特定し、必要な駆除剤や対策について書いてきましたが、駆除剤については2種類ずつ書かせてもらった理由があります。虫の薬の耐性と薬剤散布のやりすぎによる薬害についてです。簡単にですが書かせて頂きます。

同じ薬剤をかけていると虫が薬の耐性を持つ場合はあります。このため、薬剤で対処をするときは何種類かの薬剤でローテーションをする必要があります。

また薬剤は1年に決まった散布回数と散布方法があります。これは薬剤の説明書に書いていますので必ず読んでから散布してください。同じ薬剤を庭木に散布し続けると薬による薬害が出てしまいますのでこちらもローテーションが必要です。

つまり薬剤は1種類ではなく2種類以上買う必要があります。

害虫を見つける為の6つの手順

害虫による被害の特徴と害虫についてつらつら書いてきましたが、どうでしょう?庭木の害虫を見つけられたでしょうか?

こう書いていてもなかなか見つけにくいので見つけやすい6つの手順を書いていきます。

  1. 最初は木を遠目からみて普通の状態の葉や枝、幹を確認
  2. 普通の状態とは違う、異常がある葉っぱや枝、幹を見る
  3. 異常のある部分を調べる
  4. 異常のある部分にいない場合は、すぐそばの普通の状態の部分を調べる
  5. すぐそばにもいない場合は植木のてっぺんの方から順々に目視で観察
  6. これでもいない場合は違う木の異常を探して害虫を探索

まずは木の普通の状態を知ることが必要です。そうでなけば異常があるということがわかりません。

次に異常な箇所を探し、異常があれば葉であれば葉の裏表を見たり、枝を確認しましょう。害虫がいる可能性が大です。また人害があると記載していた被害の特徴に関しては最大限の注意が必要です。

次に害虫が栄養を食べつくし、移動して新しい新芽を食べようとしてるかもしれません。近くの葉っぱや枝、幹を調べてみましょう。

いない場合は植木のてっぺんから順々に下のほう目をやり確認します。

これで見つからない場合は違う木に移動したかもしれません。同じ症状になっている庭木が無いか確認し上記1~5を繰り返しましょう。

まとめ

害虫はそれぞれ葉を食べたり栄養を吸ったりして庭木に出る被害状況が違う。害虫を探し、特定したら駆除をして以後の対策を行う。害虫は自然界で生き延びるために見つかりにくいように隠れながら生息しているので害虫を見つける手順をしっかり読んでしっかりと害虫を見つけ大事な庭木を守りましょう。

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