こんにちは。世田谷の植木屋、沼山造園の沼山です。

今回はヨーロッパゴールドの植え方や育て方、剪定とお手入れについてのまとめについて書いていきます。

ヨーロッパゴールドとは


「ヨーロッパゴールド」は、コニファーの品種名の一つで、「Thuja occidentalis ‘Europa Gold’」といいます。この品種は、黄金色の葉を持つ常緑樹で、成長すると高さが10メートルに達することもあります。また、幅広い円錐形の形をしており、広がりのある枝ぶりが特徴です。ヨーロッパゴールドは、日当たりの良い場所で育てることで、より鮮やかな黄金色の葉を楽しむことができます。庭園や公園などに植えられ、美しい景観を作り出す樹木の一つです。

ヨーロッパゴールドの基本情報は以下の通りです。

  • 学名:Thuja occidentalis ‘EuropeGold’
  • 英名:Europe Gold American Arborvitae
  • 科属:ヒノキ科クロベ属
  • タイプ:高木/常緑針葉樹
  • 樹形:幹立ち
  • 樹高:10~20m
  • 結実期:10月

ヨーロッパゴールドの特徴

ヨーロッパゴールドは常緑樹で、四季を通して緑色の葉を保持し、黄金色の葉が特徴的で、まるで金色の光を放っているかのような美しい色合いを持ちます。夏の間は明るい緑色をしていますが、秋になると黄金色に変化します。

広がりのある円錐形の枝ぶりを持ち、樹冠が広がっていくような成長をします。木の高さは最大で10メートル程度になります。耐寒性が強く、寒冷地でも育つことができます。

庭園や公園、街路樹などの景観樹として利用されるほか、防風林や生け垣にも利用されます。

ヨーロッパゴールドの葉

ヨーロッパゴールドの葉は、美しい金色から黄金色をしており、ユニークな存在感があります。この色は、冬季にも鮮やかなままで、園芸愛好家に人気のある観葉樹の一つとして知られています。葉は針葉樹で、太くて硬く、細かな鱗片状になっています。また、香りが強く、マツ科の樹木特有の香りがあります。

ゴールドクレストの実

ヨーロッパゴールドは、コニファー科の樹木で、果実をつけますが、一般的には観賞用に栽培されることが多く、果実は目立たない場合があります。果実は球形で、熟すと褐色になります。ただし、ヨーロッパゴールドの果実は、種子を含んでいるため、食用には適していません。

ヨーロッパゴールドの植え方(植栽)

ヨーロッパゴールドの植え方は次の通りです。

  1. 植える場所の確認
  2. 穴を掘る
  3. 根はなるべく触らない
  4. 水をやる
  5. 支柱を立てる
  6. マルチング

ヨーロッパゴールドを植える手順について、詳しく説明します。

ヨーロッパゴールドを植える場所の確認

ヨーロッパゴールドを植える場所は、日当たりが良い場所を選びましょう。黄金色の葉がより美しく輝くことができます。植える場所には、堆肥や有機物を加えた土を用意してください。

穴を掘る

ヨーロッパゴールドは根が浅く広がるため、根が十分に広がるように、根の大きさの幅と深さを約2倍程度に広げて掘ってください。また、生垣などにする場合、十分な間隔を開けて植えることが大切です。

根鉢は崩さない

根鉢を崩さずに、植え穴に入れてください。根の表面が露出しないように、根鉢の上部分が地面と同じ高さになるように調整します。植え付け後は、根周りに土をしっかりと押さえながら埋め戻してください。

水をあげる

植えたら、たっぷりと水を与えます。十分な水を与えることで、しっかりと根を張ることができます。植え付け直後の最初の1〜2週間は、毎日水を与えることが必要です。

支柱を立てる

1m以上のヨーロッパゴールドの場合、支柱を立てる必要があります。支柱は、樹木が風で倒れたり、倒木になったりしないようにするためのものです。支柱を立てる際には、樹木に傷をつけないように注意してください。

ヨーロッパゴールドの植える時の注意点

ヨーロッパゴールドが元気に育つための植え方は次の2つを気を付けなければいけません。

  • 土壌改良
  • 植える時期

土壌改良

ヨーロッパゴールドは、根が浅く横に広がるため水はけの良い土壌が適しています。植える場所の土壌が適切でない場合は、赤玉土や腐葉土を混ぜて改良しましょう。

植える時期

ヨーロッパゴールドの植え付けに最適な時期は、春と秋の涼しい時期です。春に植え付ける場合は、気温が上がりすぎる前に植えることが望ましいです。秋に植え付ける場合は、地面がまだ十分に温かく、新しい根が成長するための時間が十分にあることが重要です。ただし、気候や地域によっては、年間を通じて植え付けが可能な場合があります

植木を枯らさずに植える方法はコチラ

基本的な植木を枯らさずに植える方法は下記のボタンより別ページに記載しておりますので気になる方はご覧ください。

ヨーロッパゴールドの価格

ヨーロッパゴールドは安価なものから高価なものまで幅広いです。

ヨーロッパゴールドの価格(販売価格)は木の高さが1メートルまでなら4,000~20,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら20,000~30,000円程度。3メートルまでなら40,000~50,000円程度が目安となります。

植木は季節もので、同じ形のものはありません。お値段の変動が激しいので植えたい方は必ず御見積後のご案内になります。

ヨーロッパゴールドを植える料金

ヨーロッパゴールドの植える料金は木の高さが1メートルまでなら10,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら2,0000円程度。3メートルなら30,000円程度が目安となります。

ヨーロッパゴールドの育て方

ヨーロッパゴールドの育て方は剪定、肥料、水やり方法を変えるなど、知識が必要です。

ヨーロッパゴールドのようなコニファーは、しっかりとした根を張らなければ、倒木になることが多いので、しっかりと水やりを行うことで根をはり、剪定で強風や積雪の抵抗を受けにくくなります。

剪定

ヨーロッパゴールドは、コニファーの中でも成長が遅いため、剪定は数年に1度必要です。以下は、ヨーロッパゴールドの剪定方法です。

剪定については、春または秋に側枝を3〜5センチメートルほどカットすることで、形を整えることができます。また、古い木の場合は、弱っている枝を取り除くことで、新しい枝の生長を促すことができます。枝を切る際には、切り口が滑らかになるように、適切な剪定鋏を使用するようにしましょう。

刈込

刈込については、形を整えたい場合には、3年に1回程度刈り込むと良いでしょう。ただし、一度に大幅に切り込むと、枝が傷ついたり、成長が鈍化する可能性があるため、適度な刈り込みを心がけましょう。刈り込む際には、鋏や鎌などの切れ味の良い道具を使用し、斜めに切り込むことで、新しい芽の生長を促すことができます。

植木を枯らさずに剪定する方法

庭木の基本的な剪定方法と枯らさずに剪定する方法は下記のボタンをクリックしてお読みください。

ヨーロッパゴールドの肥料


ヨーロッパゴールドに与える肥料としては、有機質の肥料が適しています。有機質の肥料は、栄養分がゆっくりと放出されるため、長期間にわたって樹木に栄養を供給できます。また、土壌の質を改善し、水はけを良くする効果もあります。

一般的には、堆肥や腐葉土、鶏糞や牛糞などの動物性肥料、魚粉や魚骨粉などの魚介類由来の肥料が良いでしょう。これらの肥料には、窒素、リン、カリウムなどの必要な栄養素が含まれています。また、有機質の肥料は、化学肥料に比べて土壌に優しいため、樹木の健康状態を保ちながら、自然環境を守ることができます。

肥料の与え方としては、春と秋に1回ずつ与えることが適しています。与える量は、1平方メートルあたり約2〜3キログラム程度が目安です。与える際には、樹木の根元付近に散布し、土に混ぜ込むようにしてください。ただし、肥料の過剰使用は、逆に樹木を傷めることがあるので、必要な量を守りながら与えるようにしましょう。

ヨーロッパゴールドの水やり

ヨーロッパゴールドは、乾燥に弱い樹種のため、十分な水分を供給することが重要です。土壌の乾燥具合に応じて、水やりの頻度を調整してください。

一般的には、土の表面が乾いたら、水やりを行います。しかし、浅い水やりは根が浅くなり、樹木が乾燥に弱くなる原因になるため、根深くまで水が行き渡るように、長時間かけてゆっくりとたくさんの水を与える方が良いです。

また、梅雨時期や冬場は降水量が多く、土が十分に湿っている場合は、水やりを控えるようにしましょう。逆に、夏場や乾燥の時期は、土壌が乾燥しやすいため、こまめな水やりが必要になります。

ただし、過剰な水やりは根腐れの原因になるため、土壌の状態や気温、湿度に合わせて、適切な水やりを行うようにしましょう。

ヨーロッパゴールドの剪定料金

ヨーロッパゴールドの剪定料金は木の高さが1メートルまでなら4,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら6,000円程度。3メートルなら10,000円程度が目安となります。

ヨーロッパゴールドの刈込料金

ヨーロッパゴールドの刈込料金は木の高さが1メートルまでなら1,000円程度。 木の高さが2メートルまでなら2,000円程度。3メートルなら3,000円程度が目安となります。

ヨーロッパゴールドの剪定時期と刈込時期

ヨーロッパゴールドの剪定と刈込は、通常春か秋に行われます。3~4月頃の春に剪定する場合は、新しい成長が始まる前に行うことが重要です。10~11月頃秋に剪定する場合は、霜が降りる前に行うことが望ましいです。ただし、剪定の必要性やタイミングは、個々の木の成長状態や形によって異なる場合があります。そのため、専門家に相談して、適切な剪定方法とタイミングを確認することをお勧めします。

【まとめ】ヨーロッパゴールドの適切な育て方

ヨーロッパゴールドの育て方をまとめると以下の通りです。

  1. 肥沃な土地で育てる
  2. 日当たりの良い場所に植える
  3. 適切な水やりを行う(乾燥気味に管理する)
  4. 初年度は毎年、その後は3〜4年に1度の割合で肥料を与える
  5. 春と秋に剪定を行う(側枝を3〜5センチメートル程度カットする)
  6. 成長を促すため、3年に1度程度刈り込む
  7. 健康状態や成長状況を常に観察し、必要に応じて対処する

これらのポイントを押さえながら、適切な管理を行うことで、美しいヨーロッパゴールドの木を育てることができます。

この記事を読んで、ちょっと自分でヨーロッパゴールドの植栽や剪定をできそうにないと思われた方は、植木屋に相談することがおすすめです。

この記事を書いた世田谷区にある沼山造園では、剪定・植栽などのお見積もりを無料で相談することができます。庭木などのお悩みがある方も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

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