雪囲いは、植木や庭木が冬の間に雪の重みや風、寒さによって傷まないように保護する作業のことです。秋の終わりから初冬(札幌では11月中旬~下旬)にかけて行い、春先(3月~4月)に外します。
なぜ雪囲いが必要なのか?
雪による被害から守るため
- 重たい雪が積もると、枝が折れたり幹が裂けることがあります。
- 特に広がる形の木や柔らかい枝を持つ木は被害を受けやすいです。
氷点下の風や凍結からの保護
- 乾いた風や寒さで木が枯れたり、**幹に「霜割れ」**という裂け目ができることもあります。
主な雪囲いの方法
方法名 | 特徴 |
---|---|
しぼり囲い | 木をロープで中央に引き寄せ、コンパクトにまとめる。背の高い木に有効。 |
わら巻き(むしろ巻き) | 幹にワラやムシロを巻いて寒さ・霜割れ防止。見た目も日本的で美しい。 |
小屋囲い | 木全体を竹や角材で囲み、屋根をかける。松など大きくて高価な木に使われることが多い。 |
柵囲い(ネットや木枠) | 小型の低木などに使われる。雪だけでなく、動物の食害防止にも有効。 |
雪囲いの作業時期(札幌の場合)
- 設置:11月中旬〜12月上旬
- 根雪になる前(雪が積もり始める前)に作業するのが理想です。
- 撤去:3月中旬〜4月上旬
- 雪が解けて地面が出てきたころに外します。
どんな木に雪囲いが必要?
- 柔らかい枝を持つ木(モミジ、ナナカマドなど)
- 幹が細く折れやすい木
- 庭のアクセントとして価値が高い木(マツ、ツツジなど)
- 成長途中の若木(支柱も併用)
業者に依頼するメリット
- 専門知識があるため、木に負担をかけずにしっかり保護
- 雪囲いと同時に剪定や冬の肥料(寒肥)も相談できる
- 毎年の管理が楽になる